(3)フェイクタトゥービジネス
タトゥーは痛い。文字の間違いがなくても消したくなるかもしれないという需要を受けてフェイクタトゥー商品も多数出ている。シール製のものには大人から子ども向けまでの商品幅は広かったりするし、2週間ほど残るインクタイプのものもいろいろある。
その中で、興味深いスタートアップ企業が、インクボックス(inkbox)だ。2015年にカナダでTylerとBraden(Tyler & Braden Handley)の兄弟が創業した会社で特定の部族がもともと装飾や髪染めなどに使われていた果物を原料としたフェイクタトゥーを販売している。
果物が原料なのでお肌に優しく、2週間ほどで消えるが見た目は本物のタトゥーのような墨で入れたような感じとなっている。以前から2人はタトゥーが好きだったが、本物のタトゥーを入れることに抵抗があり、なかなか入れる決心がつかなかった。かといってシールタトゥーで気に入ったものもなく、別の方法を探していた。たまたま、パナマに住む部族が果物を使って体に色をつけていることを知り、その果物を素材としたインクを使って商品化したのである。
インクボックスは当初、インターネット上のクラウドファンディングのキックスターターを使って寄付金を募集。1日程度で消えてしまうシールタイプのタトゥーでもなく、一度入れたら一生消えない従来のタトゥーでもない新たなタイプのタトゥーとして注目を集め、2万ドル(約200万円)を目標にしていたところ27万5,000ドル以上(約3千万円)もの寄付金が集まり募集は大成功。それ以来、インクボックスは50万個ものタトゥーを販売済みとのこと。
ご参考:
● inkbox: The 2 Week Tattoo
インクボックスには今時のお洒落なデザインやシンプルなシンボルなど多数のタトゥーが売られているが、オリジナルデザインもつくることができるようになっている。 アリアナさんもこのインクボックスを利用すればよかったのかなと思うけど、それだけ日本語が大好きで一生消えなくても良いという思いがあったのかも?
ご参考:
● Inkbox公式
image by: アリアナ・グランデJP公式Twitter