スキップできない子が数分でマスターする、ナナメ上の教え方

 

そして、今度は息子さんに教える、その教え方なのですが、リーママさんは、ケンケンはご存知ですよね?“ケンケンパ・ケンパ・ケンパ・ケンケンパ”とリズムに乗って片足を上げてやる昔ながらの遊びですが、子供にはスキップを教えるよりも前に片足を上げて遊ぶという事をやらせてほしいのです。
私たちが子供の頃は道路にハクボクでマルを作って遊んだものですが(今は、危険だから公園でしかできないかもしれません)、そんなケンケン遊びをして子供が片足で飛べるようにしてから教えてみてください。

ケンケン遊びができれば片足で跳ぶこともできるようになっている証拠ですから、先ほどの「右足を上げて、左足だけでトン。次は左足を上げて、右足だけでトン」をだんだん早くしていくだけで上手なスキップができるようになります。

必ずできるようになると思いますので、是非、子供と一緒に遊びながらやってみてくださいね♪

 

昨年の12月初旬にこのお返事をしたところ、1月の中旬にご報告を頂きました。もちろん、リーママさんも息子さんも上手にスキップができるようになったそうです♪では頂いたお返事をご紹介します。

パピーさん、こんにちは。リーママです。
先日は、スキップの方法を細かく教えて下さってありがとうございます。自分ができなくなってしまっていたことがとてもショックで「これじゃあ子供にも教えられない、どうしよう?」とパニックになっていました。

ですが、ゆっくり落ち着いて、「右足を上げて、左足だけでトン。次は左足を上げて、右足だけでトン」をやってみたら、私は数分で昔の感覚を思い出し、「あ、こうだったこうだった。よかった♪できた~」とホッとしました。

そして年末年始に実家に帰った時に、自分が小さかった時のように道路にケンケンパの輪を書いて、子供と一緒に遊びました。(田舎なので車の往来はありません)子供は「なにこれ?」と聞いてきて、考えてみれば、今まで子供とケンケンパをして遊んだことはなかったことに気づきました。昔の遊びって、いろんな意味があったんだな~と再認識しました。

「初めて」と言いながらも、子供は喜んでやりましたし、お婆ちゃん(私の母)が懐かしがって「これは石を蹴りながらこうやるんだよ♪」と言って参戦。親子三代で、ケンケン遊びを楽しみました。特にお婆ちゃんがとても上手で、片足でケンケンをしながら石を蹴って狙い通りの枠に入れるなど、息子も「スゲー」と言って夢中で楽しみました。

その後、息子に「じゃあ、スキップやってみようか?」と言ってみましたが、息子は急に暗い顔になって「いいよ。俺できないし」と言うのです。私はまだ、それほど落ち込んではいないだろうとは思っていたのですが、本人にはすでに「自分はできない」という気持が生まれてしまっていたみたいです。

なので私は「でもね。ケンケン遊びができる人はスキップ上手なんだって♪」「秘密のやり方があってねお母さんもそのやり方でやったらできるようになったよ」と言って、子供にも見せたのです。

そうしたら「じゃあ教えて。俺もできるようになりたい!」と。

そしてパピーさんに教わったように、一つ一つゆっくりと「右足を上げて、左足だけでトン。次は左足を上げて、右足だけでトンだよ」「これをゆっくり繰り返すんだ」・・・たったそれだけで、なんと、ほんの3分ほどで「あ、できるようになった♪簡単じゃん」と満面の笑顔です。

そして「おばあちゃ~ん。スキップできるようになったよ~」とお婆ちゃんにも見せて、楽しそうにスキップをやって見せます。お婆ちゃんも(本当はできるのだと思いますが)「おばあちゃんにも教えてよ」と言って長男に教わり「あ、できたできた♪」と盛り上がってくれました。

実家に帰省中はもちろん、お正月が明け、こちらに帰ってきてからも何度もスキップを練習して、幼稚園登園時に「今日はスキップで、先生を驚かすんだ」と張り切って幼稚園に向かいました。

先生からも「上手にできるようになってすごいね♪」と褒めてもらい、満面の笑顔でした。その後先生からは「このお休みで、なんか一回り大きくなったみたい。自信に満ちたいい顔をしていますね♪」と言って頂きました。

パピーさんへの最初のご相談が「スキップのやり方」になるとは思っていなかったですが、勇気をもってメールしてよかったです。ただがスキップ、かもしれませんが、やはり「できる♪」って自信になるし、子供の笑顔に癒されます。とても丁寧なお返事、ありがとうございました(^^)

リーママさんの息子さん。スキップができるようになってよかったですね。

スキップなんて・・・ってできる人は言います。もちろんできてしまえば「こんな簡単な事」と思うでしょう。ですが「こんな簡単な事」だからこそ、それを難しいと思っている人には、とても辛く切なく、「自分はできない」「こんな事もできない自分なんて・・・」って自分を卑下してしまう事もあるんです。

実は女子ワールドカップで優勝したナデシコジャパンのキャプテン、澤穂希さんもスキップができないってご存知でしたか?そして「私はリズム音痴!」とご自分の事を言っておられました。

でもリズム音痴な人が、転がっているボールに飛びついたり、走りながらボールをドリブルする・・・なんてできないと思うのです。澤さんがスキップができないのは、自分自身で「私にはできない」と思い込んだ結果だと思うのですね。

スキップが人生に影響を与える・・・とは言いませんが、自分で自分の能力に蓋をしてしまわないように、子供たちにいろんな「できる♪できた!」を経験させてあげてくださいね♪

image by: De Visu, shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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