申し込み期限は2月28日。国民年金保険料を安く済ませる裏ワザ

 

そして、もしですね前納を申込んだけど5月7日の引き落とし日に残高不足で引き落とせなかった場合は、自動的に毎月口座振替に切り替わる(その月の保険料を翌月末に引き落とし。割引きはない)。なので引き落とし日の残高には注意!

じゃあ、前納引き落としが出来なかったら、ずーっと毎月納付で我慢しなければならないかというとそうではないです。6ヶ月前納なら8月末申し込み期限の、10月末引き落としなので6ヶ月前納に切り替えてもいい。まあ割引額の旨味はかなり落ちますが…^^;

あと、口座振替なら1ヶ月前納というのもある(現金納付やクレジットカード払いには無い)。1ヶ月前納は申し込み期限はないけど、処理上の関係で希望の月から開始できない事はある。この1ヶ月前納はその月の保険料をその月の末に引き落とすもの。月々の保険料より50円安くなる(平成31年度保険料16,410円が16,360円になる)。

1ヶ月前納はその月の保険料を当月末に引き落とすわけですが、もしそれが残高不足で引き落とせなかったらどうなるのか?ちょっとこちらは変則的になります。例えば平成31年4月分の保険料(50円割引された16,360円)が、5月7日に引き落とせなかったらどうなるでしょうか?

この場合は、4月分の保険料が翌月末の5月31日に再振替されます。しかし、4月分の50円割引は適用されない。よって、平成31(新元号元)年5月31日に4月分の通常の割引無しの保険料16,410円と、あと5月分の1ヶ月前納保険料16,360円の合計32,770円の2ヵ月分引き落としとなります。

この再振替の時に、更に4月分が引き落とせなかったらもう納付書が送られてきて、それで納めてもらうしかない。で、5月分の1ヶ月前納16,360円(50円割り引かれたもの)が5月31日に引き落としできなかったら、6月末に再振替。再振替時は5月分の保険料は割り引かれないから、6月末に引き落としは5月分16,410円+6月分1ヶ月前納16,360円=32,770円の引き落としになる。1ヶ月前納の場合はこの繰り返し。再々振替はしない。

じゃあ、最後に納付書やクレジットカードの前納について。こちらも一応、口座振替と同じ前納ができる。ただ、口座振替よりも割引額としてはやや低い。納付書やクレジットカードによる前納は以下の通り。

  • 2年前納→380,880円(普通に納めるより14,520円安い)
  • 1年前納→193,420円(普通に納めるより3,500円安い)
  • 6ヶ月前納→97,660円(普通に納めるより800円安い)

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佐賀県出身。1979年生まれ。佐賀大学経済学部卒業。民間企業に勤務しながら、2009年社会保険労務士試験合格。
その翌年に民間企業を退職してから年金相談の現場にて年金相談員を経て統括者を務め、相談員の指導教育に携わってきました。
年金は国民全員に直結するテーマにもかかわらず、とても難解でわかりにくい制度のためその内容や仕組みを一般の方々が学ぶ機会や知る機会がなかなかありません。
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【著者】 年金アドバイザーhiroki 【発行周期】 不定期配信

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