最後になりますが、私がこの事件で憤懣やるかたない日々を送っていたとき、偶然、地方在住の友人が市の教育委員に任命されていることを知り、彼の意見を聞くことができました。
彼が私に話してくれたのは次のようなことです。
- 教育委員長にしても、児童相談所所長にしても、結局は「誰がやるか」という個人の資質の問題。実社会での経験が豊かな人が行うのがよい
- その地方に子供を育て、守る独自のカルチャーがあるかが大きな要素
- 問題の根底にあるのは家庭の崩壊
どんなに制度を改革しても、ひとりひとりの担当者が求められる職務をこなさなければ機能するはずがありません。ですから、最終的には個人の能力と熱意と責任感に帰結します。
しかし、その前提で、日本も改めて警察の早期積極介入を可能とする制度改革が必要です。
私は今でも、栗原心愛ちゃんを救えなかった社会はいずれ自らも救えずに崩壊するだろうと確信しています。
(山岡鉄秀:Twitter:https://twitter.com/jcn92977110)
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