出入り業者を、社名でなく個人名で覚える店の売上が伸びるワケ

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いくらお店作りに力を注いでいても、肝心の商品が充実していなければ店舗として成り立つはずもありません。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では、著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、店舗に商品を届けてくださるなど、外部協力者とも言える「業者さんに対する従業員の態度」が将来的な店舗や企業の成長に深く関わることを解説しています。

業者さんの名前まで

あるお店へお仕事で行った時に、とても感動したことがあります。そのお店は、アルバイトとパートスタッフがほとんどのお店で、扱っている商品は、雑貨に近いお店なので、かなりの種類の商品数があります。

そして、そんな商品数の影響もあってか、業者さんと関わる数も多いわけです。細かいことは言えませんが、配送業者さんだけではなくて、その他いろんな業者さんが関わっているお店でした。

ある時、私がそのお店にいる時に、業者さんが入ってきました。「こんにちはー〇〇業者名です」とどこのお店でも聞くような感じで、お店に来たのですね。すると、そのお店のアルバイトスタッフの女の子が、その業者さんに向かって、「□□さんお疲れ様ですー!」と声をかけたのです。

そうです。業者さんの会社名ではなくてその業者さん本人の名前で呼んでいたのですね。私はそれを聞いて、ものすごくびっくりしました。よくよく確認してみると、その女の子は、ほとんどの業者さんの個人名を知っていて、店長や他のスタッフさんたちも業者さんの名前を覚えていたのです。

実はそのお店、その業界では知る人ぞ知る、ものすごく売上高の高いお店です。そして、ただ売るだけではなくてスタッフたちの評判がものすごく良いことでも知られています。

ただそれは、お客様の間でだけではなくて業者さんたちの間でも同じなのです。業者さんたちの間でも、「あのお店のスタッフさんは元気があって良いよね」「いつも明るくて気持ちが良いよね」といった評判が立っています。それが、業者さんの名前を覚えているという部分にまで出ていたのですね。

普通、お店にやってくる業者さんの顔を知っている人はいても、名前までを覚えて会話ができている店はまずありません。大体は、社名で覚えているので、「佐川さん、お疲れ様でーす」「ヤマトさん、この荷物お願いできますか?」くらいなものです。

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