花粉症の人にとっては辛いこの季節。さまざまな対策を取っていても、自分自身のカラダのケアができていないと、効果が上がらないこともあるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生は今回、自分でも実践しているアレルギーを起こしやすい「冷えのぼせ」の状態を確かめる耳でのチェック方法と、ふくらはぎの運動で血流を促す解消法を教えてくれます。
アレルギー、過敏症は耳で見る
【耳はのぼせの指標】
アレルギー症状や過敏症などは、そもそもカラダの働きがトーンダウンして冷えているときにおこります。カラダの機能低下が脳の働きに「危機感」を助長させて、さまざまな刺激に対して過敏になるわけですね。
花粉症や鼻炎などのアレルギー症状は、外気の負担を感じる局所で症状がおきています。でも、そもそも「過敏なコンディション=冷えのぼせ」するときには、じつは「耳」が過敏の指標になっています。
【耳のかさつき】
過敏でアレルギー症状が起きやすいカラダは、冷えのぼせています。足とアタマの冷えのぼせもあれば、カラダの外側と内側との体温のギャップによる冷えのぼせもあります。
いずれにしろ、身体機能がトーンダウンしてカラダに熱がこもりやすいとき、耳のかさつき症状がめだつようになります。
- 耳たぶが切れる
- 耳垢がすぐにたまる
- 耳がひんぱんにかゆい
- 耳が熱い
- 外耳がかさつく
- 耳が粉をふくようにパサパサする
こんな耳の症状が現れたら、程度の差こそあれ、内臓の冷えとともに、体内に炎症をおこす可能性のある「熱」がこもっています。
【冷え解消のふくらはぎの運動】
足は第二の心臓などといわれています。ふくらはぎをしっかりつかうことで、全身の血流を良くしてうっ血のないバランスの取れた血液循環をとりもどせます。
エアコンの効いた室内でじっと過ごしていると、カラダはすぐに冷えのぼせます。ときどき立って、踵を地面から浮かせるように「筋トレ=カーフレイズ」をしたり、アキレス腱をのばすようにしっかりストレッチするだけでも、心臓の働きを刺激して血流を促進し、冷えのぼせをとり除くことができます。
ふくらはぎを刺激する運動での注意点は、汗をかかないこと。汗をかくと体温が下がり、カラダが冷えてしまいます。軽く息がはずむ程度、軽く汗ばむ程度がおすすめ。疲労をためたり、ふくらはぎが筋肉痛になってこむら返りするようだと、生活に支障をきたします。くれぐれも無理は禁物。
ぼくもデスクワークが多く、エアコンの効いた部屋でぬくぬく過ごしているので、冷えのぼせしやすいです。デスクワークの最中は、音楽に合わせて座ったまま踵をあげてリズムをとってみたり、意識的に踵をあげて「貧乏ゆすり」をするようにしています。
もちろん、デスクワークの合間にスクワットやカーフレイズなどを取り入れて、ときには体幹部をしっかりのばす「わき腹ストレッチ」をしています。そんなことを繰り返しながら、ときどき「耳」をチェックしてみて、花粉症シーズンを乗り越えようと思っています。
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