平成を”胃痛”で振り返る「平成胃痛大賞」が「新日本プロレス」に決定

2019.03.28
by ニシム(MAG2 NEWS編集部)
【ローカル部門賞】全国に波及「水曜どうでしょう」
 

「平成」に胃の痛くなる局面を乗り越え活躍した人や団体を称えるアワ ード「朝日新聞 平成胃痛大賞」。失敗、批判、プレッシャー、そんな胃の痛くなるような想いを乗り越えて平成の世を縦横無尽に活躍した合計40 件のノミネートエピソードと 一般投稿の中から、大賞が決定されました。

平成胃痛大賞にノミネートされたエピソード40はこちら
平成時代のヤバかった出来事を振り返る「平成胃痛大賞」開催

平成胃痛大賞:よみがえった 新日本プロレス

1972 年の設立以来、多くのスターを輩出。総合格闘技の台頭で人気が低迷するも、エンタ ーテインメント性の高い演出や宣伝に力を入れ、業績がV字回復。女性ファンが増え「プ女 子」として流行をけん引した。

【平成胃痛大賞】よみがえった 新日本プロレス

選評:

新日本プロレスリングが設立されたのは 1972 年、昭和 47 年です。平成の時代を経て、新 たな道を切り開き続ける姿が今回の栄誉になりました。プロレスというアイデンティティーを守り ながら、時代に対応する。挑戦をやめないその姿勢は、新旧のファンだけでなく、ビジネスに関 わる人たちにも大きな希望を与えました。

受賞者コメント: 新日本プロレスリング (株) 取締役会長 菅林直樹

この度は大変素晴らしい賞を承り誠にありがとうございます。 平成が終わろうとする今、新日本プロレスが紡いできた歴史と私の仕事に対する思いが多くの方に共感いただき嬉しく思うと同時に、読者の 方々の明日への活力となればこれに勝る喜びはございません。これを糧に、スローガンである「KING OF SPORTS」の名に恥じぬよう、チャレ ンジを続けファンの皆様に愛される会社を目指していきますので宜しくお願い致します。

【平成胃痛大賞】新日本プロレスリング (株) 取締役会長  菅林直樹

スポーツ部門賞:勝ち続ける重圧 吉田沙保里さん

スポーツ部門賞は、挫折からの復活。激しい攻防の末の勝利。逆転 V。「胃の痛い」想いを乗り越え、平成を明るく照らしたスポーツ界のヒーローを讃える賞。

「霊長類最強女子」と呼ばれ、レスリングで個人戦 206 連勝など数々の金字塔を打ち立て る。大きな期待と重圧を背負い、戦い続ける姿に日本中が感動し、勇気づけられた。2019 年に現役を引退。

【スポーツ部門賞】勝ち続ける重圧 吉田沙保里さん

選評:

何かを極めた人には「強さ」だけではない魅力があります。吉田さんが大事にしている言葉は 「夢追い人」。その前向きな生き方は今も感動を与え続けています。

文化芸能部門賞:等身大の再ブレーク ヒロシさん

華麗なる復活劇。勇気をくれたステージ。文化芸能部門賞は、「胃の痛い」想いを乗り越え、平成を明るく照らした文化芸能界のヒーローを讃える賞。等身大の再ブレークを果たしたヒロシさんが受賞されました。

2004 年頃、「ヒロシです」のフレーズと自虐的なセリフで爆発的人気を誇ったが、次第にブー ムは下火に。趣味のキャンプが高じて、YouTube で動画を配信すると、注目が集まり再ブレ ーク中。

選評:

SNS など人間関係に疲れてしまうことが多い時代。ソロキャンプを実践するヒロシさんは、一人 の時間を前向きにとらえる、新しい生き方を教えてくれました。

受賞者コメント: ヒロシ さん

【文化芸能部門賞】等身大の再ブレーク ヒロシさん

どうも。
知らないうちに文化芸能部門賞を受賞したヒロシです。 胃の痛くなる思いを経験したおかげでこのような賞を受賞できるとは思ってもおりませんでした。 ただもう胃の痛い思いはしたくないですけどね。
今、ロケで外国に来ております。
帰国したらさぞかし豪華な賞品が届いているんでしょうね。

ビジネス部門賞:劇的なV字回復 ハウステンボス

技術も産業も、いつだって挑戦と失敗が進歩させてきた。ビジネス部門賞は、「胃の痛い」想いを乗り越え、平成を明るく照らしたビジネス界のヒーローを讃える賞。劇的なV字回復をみせたハウステンボスが受賞しました。

2003 年に会社更生法の適用を申請。HIS の傘下に入る。大規模なイルミネーションや人 気アニメのアトラクションを取り入れ、2011 年に初の黒字に。ロボットが接客する「変なホテル」 も話題。

【ビジネス部門賞】劇的なV字回復 ハウステンボス

選評:

ハウステンボスは「オランダの街並み」という元々のコンセプトにこだわらず、挑戦を続けています。 テーマパークをアップデートさせる熱意が賞を引き寄せました。

受賞者コメント:

今回の受賞は私たち自身を振り返る良いきっかけとなりました。 良い刺激とさせて頂き、これからもオンリーワン・ナンバーワンの企画とサービスでお客様に感動いただけるように努めてまいります。

ローカル部門賞:全国に波及「水曜どうでしょう」

栄光への物語を紡いだのは、有名人や大企業だけじゃない。ローカル部門賞は「胃の痛い」想いを乗り越え、平成を明るく照らした日本のローカルヒーローを讃える賞。北海道ローカルから全国に波及した「水曜どうでしょう」が受賞しました。

1996 年開始の北海道テレビの深夜番組。低予算を掲げ、スタッフと出演者の 4 人で、家 庭用カメラで旅先を回る。異例の高視聴率で、人気は全国に波及。無名の大学生だった 大泉洋さんをスターにした。

【ローカル部門賞】全国に波及「水曜どうでしょう」

選評:

「水どう」の出演者の素朴なキャラは、等身大の地方の魅力を伝えました。海外ロケであっ ても北海道らしさを失わず、日本中にムーブメントを起こしました。

受賞者コメント: 大泉 洋 さん

若き日に、がむしゃらに、必死に、最高に楽しく過ごした「どうでしょう」との時間が、今、このように北海道を超えて日本中の皆さんに愛され、 楽しんで貰えてる事が奇跡のようで、改めてこの番組の凄さを実感しております。

受賞者コメント: 鈴井 貴之 さん

今回の受賞に際し「水曜どうでしょう」を応援してくださった皆様に感謝申し上げます。胃痛とのことですが全く自覚症状がないので早く受診 (受信=新作放送)してもらえるよう頑張ります。ありがとうございました。

一般投稿部門賞:自己都合で辞めた職場の上司と婚活パーティーでばったりと、二人っきりのPRタイムの時間はマジで地獄やった

どんな人の日常にだって、痛快ドラマはあふれている。一般投稿部門賞は、「胃の痛い想い」を乗り越え、平成を明るく照らした、みなさんの物語を讃える賞。婚活パーティーで元上司とばったり出会ってしまった珍エピソードが受賞。

選評:

平成は「出会い」の変化が起きた 30 年でした。結婚のきっかけ、スタイルも多様化した現代。投稿された「ドッキリエピソード」からは時代の 変化も伝わってきます。

また、惜しくも部門賞に選出されなかった一般投稿部門のファイナリストの投稿は、平成胃痛大賞の公式サイト (https://www.asahi.com/ads/itsu-award/)と、公式 twitter アカウント(@heiseiitsu)にて、ご紹介しております。

総評: 奥山晶二郎(withnews 編集長)

苦労を経験し花開いた人たちや出来事には、変化を恐れない決意がありました。思い通りにならないことは誰にでもあります。大事なのは、 その結果を受け入れ、自ら変わっていくこと。そして、変えてはいけない原点を見失わないこと。これまでの考えや技術がめまぐるしく変わる時 代です。過去の成功体験だけで生きていくことは難しく、誰しも胃痛と向き合わなければならないこの現代社会。平成胃痛大賞の受賞者は、 次の元号に立ち向かう勇気をくれました。

審査中の様子

審査中の様子

 情報:朝日新聞社

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