特別背任などの罪で起訴され、保釈後にオマーンの友人側へ日産資金を不正に支出したなどとして、東京地検特捜部が会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の弁護人・弘中淳一郎弁護士は9日、日本外国特派員協会で記者会見し、ゴーン被告が 逮捕前に収録したメッセージ入りの動画を公開した。
弘中弁護人は冒頭、4月中旬に予定していたゴーン 被告の会見が、検察によって「妨害」されることを懸念して事前に準備していた動画だと説明した。
また、動画を作った時期は再逮捕よりも少し前になるため、「オマーンルート」に関する容疑については触れていないと説明した。
さらに、この動画内で一連の逮捕劇の「陰謀」をくわだてたとされる人物の「実名」は弁護人らの判断でカットされた。
ゴーン被告は動画の中で日産への愛を語った後、「私がお伝えしたいのは3点、これは陰謀、謀略、中傷です」などと語った。
そして、「私にかけられている全ての嫌疑について、私は無実です。そしてそれらの嫌疑に対してなされている非難についても事実無根です。それらの非難は全て、私を強欲な人物、あるいは独裁的な人物として塗り固めるためになされたものです」と無実を主張した。
動画の公開後、弘中弁護士は報道陣の質疑応答に対応し、日本の検察と日産関係者の一連の行動について批判した。(随時更新)
日産自動車に損害を与えたとして会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された前会長、カルロス・ゴーン容疑者の弁護人は記者会見を行い、ゴーン前会長の主張を収めた動画を公開しました。ノーカット版は→https://t.co/eAGS8wHLuh pic.twitter.com/abjYgaqTuO
— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) 2019年4月9日
名前を削除することは、反対に弁護を損なうことにならないか?
弘中弁護士「この形で、ビデオの中で名前を列挙することは、法律的な問題がでてくる。ゴーンさんに了解を受けて削除。」
— ulala france (@ulala_go) 2019年4月9日
夫人が出国したときに、駐日大使が付き添ったのは異常ではないか?弘中弁護士のお考えは?
弘中弁護士「二つの面がある。一つ目は理由のない逮捕。二つ目は非人道的。キャロルさんは容疑者じゃない。パスポートから携帯まで取られてその説明もない。
— ulala france (@ulala_go) 2019年4月9日
外国に来て、そういうことが行われることがどれほど怖いことか。そのため、フランスに人権侵害を訴えるために国外にでることにした。その状況を理解した大使が付き添った。」
— ulala france (@ulala_go) 2019年4月9日
日本ではあたりまえだろうけど、弁護士もいないで尋問されるのはヨーロッパ人としては驚き。どういう風に進めるように言っているのか。
弘中弁護士「黙秘するようにアドバイスした。」
— ulala france (@ulala_go) 2019年4月9日
違法に証拠を取られた場合、アメリカでは無効審議になるが、日本ではどうか
弘中弁護士「日本ではそういうきまりはない。ゴーンさんは、海外でも訴訟を抱えていて、その海外の弁護士と連名で抗議をしました。」
— ulala france (@ulala_go) 2019年4月9日
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image by: FCCJ(日本外国特派員協会)