現役アナウンサーがコッソリ伝授。「聞き手を捉える話」の作り方

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人前で話すあらゆるシーンに役立つプロの技を伝えてくれるメルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』の著者で、アナウンサー歴30年の熊谷章洋さん。今回は、お笑いの「つかみ」や落語の「枕」のように聞く人の心を捉える話の始め方や話題の選び方について解説。教師のつまらない「いい話」が、熱意をもって聞いてもらえるようになるなど、具体的な例でわかりやすく伝えています。

聞き手の心を捉える「つかみ」や「枕」

お笑いなどの話し手の間でよく、「つかみ」はOK、などと言われているのを耳にすることがありますよね。

つかみとは、本当に聞かせたい話題、本ネタの前に、聞き手の耳目を集めるための演出の工夫のことで、それこそ、出オチ(出てくるだけで笑わせられる演出)、一発ギャグなどのインパクト系や、いつもお馴染みのお笑いネタを最初にぶつけたり、巷で話題のニュースや流行語を織り交ぜたり、もっと単純に、大きい声で叫んだり。

声を大きくするって、意外にバカにできないんですよね。昭和を代表するコメディアンのひとり、萩本欽一さんは、自身の経験談として、全然ウケなくて悩んで先輩に相談したところ、とりあえず大きな声でやってみろ、とアドバイスを受け、それがきっかけで、笑いがとれるようになったそうなんですよね。

また、吉本新喜劇などを見ていると、途中で登場する人物が、最初に自己紹介するギャグが定番になっているのですが、あれも、なんてことのないセリフでも、声を張り上げることで、おかしみを引き出しています。

うまい役者さんは、そういう時に、声を張るだけでなく、間を取ることで笑わせるのですが、間の取り方に関しては、ぜひ過去記事でご覧ください。

また、落語の世界では、本ネタの前に枕があると言われますよね。話の枕は、つかみの意味だけではなく、聞き手を本ネタの世界に誘導する効果も意図されていることが多いです。

いずれにしても、話を聞かせるというジャンルにおいては、いかに聞き手をこちら側に引っ張り込むかが重要であるか。この「つかみ」の一例だけをもってしても、理解できると思います。

聞く人の耳をがっちりつかむ方法

しかしここでは、そんな、ギャグなどでウケを取るようなことは置いておきましょう。大声を出すような「奇をてらわず」もっと確実に、一発ギャグよりも、聞く人の耳をがっちりつかむ方法があります。

それは、「あなた(聞き手)に関係ある話」にすることです。

そして、あらゆる話は、「話し方次第で、聞き手に関係ある話に変換することが可能」なんです。私は、2006年2月からメールマガジンで話し方のコツを配信し始めて、13年になりました。

その間に同様の内容のいわゆる「話し方本」を見かけるようになりましたが、この「あなたに関係ある話」に転換する方法については、まだパクられていないようです(笑)

簡単に言うと、聞き手がより強いモチベーションで聞いてくれる話かどうかは、自分に関係があるかどうか、なんですよね。だから話し手主導の話も、相手に関連付けてあげれば興味を持たれやすい、ということなんです。

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