以前もお話したとおり、そのトルコのエルドアン大統領が『危険なあそび』を欧米陣営とロシア中国(イラン)陣営との間で仕掛けることで、世界中を巻き込む紛争へと発展する危険性をはらんでいます。
アメリカとの仲直り、ロシアへの接近とS400の配備、シリア問題(クルド人問題)をめぐる駆け引き(対米、対ロ)、そして、今度は、国内マターとはいえ、イスタンブールでの市長選結果への異議申し立てと再選挙の“命令”…。
国際社会という舞台において、トルコのエルドアン大統領が投げ上げたjuggling balls(お手玉)は、その数が多く、そして重くなりすぎて、もしかしたら、もうハンドリングできなくなるのではないかと心配しています。
トルコは今後どのような動きをするのか。中東各国はどのように反応し、微妙なバランスを何とか保って、脆く見える和平による安定を守ろうとするのか。それとも、地域をあげたガラガラポンに挑むのか?そして、彼らの背後に潜むアメリカ、欧州、ロシア、中国などはどのように動くのか。
朝鮮半島情勢と並んで、中東における嵐の兆候から目が離せなくなってきました(そして、私もまた、忙しくなってきました)。
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