ついに日高屋、てんやも参戦。低価格とんかつ戦争が激化する理由

2019.05.13
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「丸亀製麺」のこだわりはとんかつ業態にも

トリドールホールディングスが展開する「豚屋とん一」は、イオンモールなどショッピングセンターでよく見る業態である。フードコートにあるケースも多い。15年にイオンモールりんくう泉南に1号店をオープンして以来、順調に店舗を広げ、51店まで増えている。駅前商店街やロードサイドにはないので、目立たないが、既に十分成功した業態と言えるだろう。

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とんかつに使う豚肉は、注文を受けてから店で手切りしており、パン粉を塗して揚げている。「丸亀製麺」も店でうどんを製麺して出来立てのうどんを食べてもらう趣旨の店だが、肝要な部分で工場に頼らず店内調理で出来立てを提供するこだわりを、このとんかつ業態でも見せている。三重県四日市市のソウルフードで、近年は東京をはじめ全国的にも人気が高まる、「とんテキ」をもう1つの看板として売っているのも「豚屋とん一」の特徴だ。

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価格は、ロースかつ定食ととんテキ定食が890円でごはんとキャベツがお代わり自由、かつ丼590円でごはん大盛り無料となっている。ショッピングセンターの飲食店の中では、リーズナブルでボリュームがある店なので人気になっている。

とんかつおりべ」は18年12月19日、浅草に1号店をオープンしている。

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てんや」を主力とするテンコーポレーションの新業態だ。テンコーポレーションは現状ロイヤルホールディングスに傘下にあるが、同店はクレジットカード各種に対応しており、訪日観光客のインバウンド需要も視野に入れた店である。浅草には完全キャッシュレスタイプの新業態「大江戸てんや」が、同年10月2日にオープンしているが、これは元々あった「てんや」浅草雷門店の顧客のインバウンド比率が9割に達していたからの業態転換であった。ロイヤルは日本橋馬喰町で、「ギャザリング テーブル パントリー」というキャッシュレス専門の実験店を営業しており、浅草の新業態にあたる両店は、その成果を踏まえて実用的なレストランを構築した感がある。

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メニューは、ロースかつ120g(780円)、ヒレかつ120g(1,080円)、大ロースかつ(950円)といった、3つの定食のみ。生ビール中が540円で飲める。ロース肉には脂の融点が低く、旨み、甘みのある味わい豊かな「チルドポーク うらら三元豚」を使用。ヒレ肉には抜群にやわらかな肉質の「国産赤城山麓豚」を使用している。ソースは黒胡麻のコクを活かした香り高い仕上がり。カツの旨みを引き立たせるフランス・ロレーヌ産の岩塩も用意した。米は揚げ物、肉料理との相性を考慮して、会津産コシヒカリを使用。ごはんの大盛りは無料だ。

アークランドサービスは、当初「てんや」をベンチマークした天丼、てんぷら業態「てんぷ亭」でスタートしたが上手くいかず、とんかつ「かつや」に転換した経緯がある。今度はテンコーポレーションが、とんかつに進出して、「かつやを追いかける構図となっている。

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