消費者庁は13日、百貨店大手の高島屋が、自社サイト「高島屋オンラインストア」の化粧品や雑貨のオンライン販売で、実際とは異なる原産国をサイト上に表示し、「景品表示法違反」に当たるとして再発防止命令を出したと発表しました。共同通信、沖縄タイムスなどが伝えています。
高島屋が景品表示法違反https://t.co/LOY9jUVrgN
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2019年6月13日
高島屋が景品表示法違反 – 沖縄タイムス https://t.co/MuMM1bPx1e
— DEPANEW!デパート百貨店NEWS (@depanew) 2019年6月13日
今回の消費者庁の措置命令で明らかになったのは、高島屋オンラインストアで販売されていた化粧品や雑貨で、147商品も原産国を誤って表示していた事実でした。例えば、ディオールの「ディオールショウ モノ グロス」は、原産国を「フランス」としていましたが、実際には「韓国」でした。また、セルヴォークの「ファンデーションブラシ」は原産国を「日本」としていたものが実際は「中国」、ランコムの「ジェニフィック アドバンスト ハイドロジェル メルティングマスク」は原産国を「日本」としていたものが実際は「韓国」でした。
● 「高島屋オンラインストア」掲載商品 化粧品等の原産国誤表記に関するお詫びとお知らせ
消費者庁は同日、株式会社髙島屋に対して、同社が供給する化粧品及び雑貨に係る表示について、景品表示法に違反する行為(同法第5条第3号(商品の原産国に関する不当な表示第1項又は第2項)に該当)が認められたことから、同法第7条第1項の規定に基づき、措置命令を行ったということです。
異なった原産国を表示していたブランドが「ディオール」「グッチ」「クロエ」「シャネル」など錚々たる「顔ぶれ」のため、高島屋ブランドを信用して購入していた消費者から不満の声が挙がる可能性もあります。
高島屋は公式ホームページでこの件についてのお詫びとお知らせを掲載し、
当該商品をお買上げいただきましたお客様、ならびにオンラインストアの誤った商品情報掲載画面の表記をご覧いただいたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申しあげます。
なお、当該商品自体に貼付されているラベル及びパッケージの原産国表示は正しく記載されており、また商品に品質上の問題がないことは、当社として確認しています。
と謝罪、商品本体の表示は間違っていなかった旨を報告しています。高島屋が故意に原産国を誤って表示していたかどうかはわかりませんが、今後、この原産国誤表示問題は、他の百貨店のオンラインストアに飛び火する恐れもあり、議論を呼びそうです。
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image by: 高島屋オンラインストアTOPページ