そもそも、明治政府は維新から5年後の1872年の時点で、新橋=横浜の鉄道を開業させ、これを契機に日本全国の交通インフラを整備していったわけです。これは、同時に江戸時代にあった「通行手形」を廃止し、日本人は日本のどこへ行くのも通行は自由という規制緩和をやった、それが前提となっていました。
今行われている「特区」とか「国家戦略特区」というのは、「通行手形は廃止しない」が、鉄道を作らないと世界に遅れるので「新橋=横浜」の間だけ規制緩和する、そんなイメージです。いかに、これがトホホな話かということです。
とにかく、規制緩和というと野党や高齢者が「怖い」とか「安全はどうなる」などと騒ぎ出すので、「規制改革」と言い換えるとかいうのもヤメていただきたいです。それから、こんなチャチな話は、サクッとやるのが当然であり、国家戦略とか、大げさなインフレスローガンも馬鹿丸出しなので、やめてほしいです。
いずれにしても、おかしいのは規制であって、全国で無駄な規制はやめさせて、どうしても必要な場所だけ特区として規制をかけるようにすべきです。
image by: 内閣府 地方創生推進事務局(国家戦略特区) - Home | Facebook