コンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスクなどといった用語はすっかり定着し、普段使う表記はほとんどカタカナです。では、英語のスペル、みなさんご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、イギリス英語とアメリカ英語のスペリングの違い等について紹介しています。
discとdisk
先日、仲間が「discとdiskはどちらが正しいんだ?」という疑問を挙げていました。あらためて思い返すと、discと書かれていてもdiskと書かれていてもあまり気にしていませんでした。CDはCompact Discです。FD(フロッピーディスク)はfloppy diskとなっているのが多いようです。
イギリス英語とアメリカ英語の違い、という意見があったので確認してみました。
ウィズダム英和辞典(第三版・電子版)で調べると、diskが見出し語であって、
英ではしばしばdiscとつづる。名1では、英・米ともにdiskがよく用いられる。
と先にありました。名1というのは、ITディスク(CD-ROM、DVDなどの記憶媒体)と解説があるものです。用例で
floppy disk,hard disk
となっていました。CDの方はcompact discとなっています。どうやらdiskが標準だけどイギリス英語ではdiscだよ、というアピールです。
イギリス英語の英英辞典を調べてみました。コウビルド英英辞典のこちらもアプリです。さすがイギリス英語版。discが見出しです。そして解説には
The spelling disk is also used in American English, mainly for meaning 1.
(筆者訳)
diskというスペルもアメリカ英語で使われる。主に、1の意味で。
ここで「1」とあるのは、平らで丸い形をしている、あるいはその物。ということで、いわゆる「円盤」の意味で使われる時には…ということです。
面白いですね、辞書がイギリス英語、アメリカ英語のどちらを主軸に解説しているかで、視点が違います。いずれにしても、
- イギリス英語だとdisc
- アメリカ英語ではdisk
ということで良さそうです。
ただ、コウビルド英英辞典のdiskのところを見ると、コンピューターの内部にある円盤状のものは「disk」という見出しで解説しているので、上のウィズダム英和辞典に書かれてあったように「コンピューター関連用語だとイギリスでもdiskと書いている」ということで良さそうです。
発音はどちらも同じなのですが、意外な発見がありました。
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