その言い方が後あと祟る。子供にやってはいけないアドバイス

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近い未来、遠い未来全て合わせた子供の将来を心配するのは親心というもの。しかし、その親心ゆえに大切な子供にネガティブな暗示をかけ、悪い方向へと導いてしまっている可能性があるとしたら…。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、子供に与えてはいけない「間違ったアドバイス」を紹介しています。

言われたら、イメージしちゃう

毎日、暑い日が続きますね。スイカの美味しい季節です(笑)。「あぢ~」と言いながら、よく冷えたスイカを食べる!最高ですね~(^o^)…なんて話を聞いて、皆さんスイカをイメージしましたよね?

では、今度は…、真夏に美味しいよく冷えたスイカをイメージしないでください。…と言われても、やっぱりイメージしてしまいますよね。「イメージするな」と言われても、スイカと聞いたら、スイカが頭に浮かんでしまう――それはそれで、自然なことです。

また、こんな経験はありませんか。

自転車を覚えたての頃、「危ない電柱にぶつかる!」と思うと、かえって電柱を見つめてしまって、激突(+_+)。発表会で、「ここが間違えやすいんだよな…」と気にしていたら、案の定そこで間違える(+_+)。人は、言われたものをイメージしてしまうだけでなく、意識を向けている方向・目を向けていることの方に自然と進んでしまうという性質も、あるのです。

だから、さんざんスイカの話を聞かされて、スイカが食べたくなってきて、結局、スイカを買って帰ってしまった。なんてことも、自然な働きとして起きるものなのです(笑)。

話は変わりますが、子どもを思う親心のうち「子どもを守りたい」という気持ちは、主に次のような思考回路をたどって働きます。

  • こんなことが起きたら心配だなぁと考えて

   ↓

  • それを防いであげたいその危険から守ってあげたいと思い

   ↓

  • 対策を取ったり子どもに指示を出したりしようと考える

そして、この思考回路のまま子どもと会話すると、こんな具合になりがちです。

「夏休みだからって、毎日遊んでばかりでいたら宿題が全然進まないでしょ!このままじゃ8月の終わりになってから慌てることになるよ

「だから、今のうちに毎日少しずつ進めておきなさい!1日1ページ、ドリルをやるだけでいいんだから」

さて、この言い方をされて、子どもの頭の中にはどのようなイメージが浮かぶでしょうか。冒頭の「自然な性質」を思い出してください。そう、子どもの頭には、「毎日遊んでばかりで宿題が全然進まなくて8月の終わりに慌てる自分」のイメージが、鮮明に浮かぶのです(笑)。そして、人間の自然な性質として、実際にその状態に向かって進んで行ってしまう…(゜ロ゜)。子どもを守りたいはずの親心が、まさかの逆効果…そういう恐れがあること、心得ておきましょう。

中には、

「あんたはいつも宿題を後回しにして後で慌てるんだから

「そんなことしてたら、今年もおばあちゃんちから帰ってきた後大変になるよ

と、“予言までしてしまっている方も、いるかもしれません。これは、非常に危険。気がついたなら、すぐに止めましょう。信頼する親が断定的に言ってしまうことで、子どもがこの予言に囚われてしまうという効果も出てきます。そうなると、ますます他の道筋を描けなくなってしまいます。

子どもを守りたい親心としては、最初にリスク=悪い状態をイメージするのは正常なこと。なので、ここを変えようとする必要はありません。大切なのは、子どもに接する時の伝え方。自分の頭に浮かんだとおりに口にするのではなく、子どもにとって、良い方向に進みやすい言い方を考えて、話してあげましょう。

「8月の最後に慌てる」ことを懸念するなら、「8月の後半にいっぱい遊べるように」という言い方を選んだり、「宿題を早めに片付けて8/23か24で流れるプールに行けたらいいね!」と、素敵なイメージを抱かせてあげたり。

そんなふうに接してあげること、意識してあげていただけたら、私もうれしいです!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 パパコーチ くろさわ 【発行周期】 週刊

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