獣医師が教える。尻尾を骨折した犬の様子と家での応急処置方法

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愛犬が嬉しい気持ちを抑えきれないように勢いよく尻尾を振る様子は、飼い主にとってはたまらなく可愛らしいもの。そんな大切な尻尾も骨折などのケガをしてしまうことはあります。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、尻尾の骨折の原因、骨折した犬が見せる様子、家での応急処置法について教えてくれます。

犬の尻尾が骨折した時、家庭でできる手当とは?

犬が尻尾をブンブン振っていると「嬉しい」という意味だと言われています。様々な動きを見せてくれる犬の尻尾には、実は、しっかりと骨が存在しています。ということは、骨のある部位は「骨折」の可能性があるということです。

今週は、犬の尻尾が骨折する原因と家庭でできる手当をご紹介します。

1)尻尾の仕組み

尻尾の骨は尾骨とよばれ、人間であれば尾てい骨にあたります。形状は細く小さな骨がいくつか連なり、先端に行くにつれて細くなっています。この犬の尾骨の数は平均6~23個小さな骨で形成されていると言われています。

2)尻尾が骨折する原因

尻尾が骨折してしまう原因は色々ありますが、一番多いのは尻尾をドアで挟んでしまう。うっかり踏みつけてしまう。この2つの飼い主さんの不注意によって起きてしまう骨折です。さらには、壁など硬い物へぶつけて骨折してしまうこともあります。

骨折した時にはこんな様子になります。

  1. 尻尾が曲がっている
  2. 歩くときにバランスがとれていない
  3. 尻尾を触らせてくれない

犬の尻尾の骨折は尾骨の小さな骨の一部が折れている状態です。尻尾自体の形に変形が見られますのでわかると思います。

3)尻尾が骨折してしまった時の対処法とは?

骨折した箇所に添え木をあて布や包帯できつすぎないように固定してください。そして、安静な状態で病院に連れて行きましょう。

■まとめ

尻尾は折れると人間の骨折同様痛いです。すぐに病院に連れて行かれることをお勧めしますが、病院に連れて行くまでの応急処置をするのとしないのとでは病院での対応も違うので、対処法を実践してみてください。

ただし、痛がる場合には無理せずに病院に行くことを優先してください。

image by: Shutterstock.com

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satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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