中国のスパイ機関・孔子学院に睨み利かせた女性議員の死に想う事

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北米等での閉鎖が相次いでいる、中国浸透工作機関とも言われる「孔子学院」。しかし日本では未だに新設が続くという「真逆の対応」がなされているのはなぜなのでしょうか。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では、情報戦略アナリストの山岡鉄秀さんが、山梨県の孔子学院開設式に立ち会った、自民党衆院議員とのエピソードを紹介しています。

一期一会 宮川典子議員の思い出

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

去る9月12日、自民党の宮川典子衆議院議員が乳がんで逝去されたとのニュースに触れ、衝撃を受けると共に落胆しました。と言いますのは、私は5月28日に宮川議員を衆議院議員事務所に訪ねていたからです。

訪ねたのにはわけがありました。

アメ通読者の方ならご存知のように、今、中国は世界中で覇権拡大の為の浸透工作を大々的に実行しています。合法的に社会の様々な分野に浸透して、中国共産党の利益になるように影響力を行使します。その為に最大限活用されるのが移民です。その移民を包括的にコントロールするのが党の中央組織である統一戦線工作部です。

ターゲットはありとあらゆる分野に及びますが、主たるターゲットのひとつが大学です。そのやり方がすごい。現地に移住している中国人大富豪がポケットから20億円、30億円というキャッシュをポンと出して、ビジネススクールのビルを建ててしまったり、瀟洒な博物館を立ててしまったり…。

ハードもすごいけどソフト面からのプッシュも凄いです。これまた現地在住の大富豪がキャッシュを積んで、大学に親中シンクタンクを設立してしまう。そして、引退して暇を持て余す有名政治家をトップに据えてどんどん親中発言をさせる。

かつてバブル経済に踊った日本人は、現地の五つ星ホテルを買い漁ったりしていましたが、こういう発想は毛ほどもありませんでした。

そして、大学生を直接ターゲットにするのが孔子学院です。西側先進国の大学にアプローチして、「こちらで資金を出すので、孔子学院を作りませんか?安く中国語が学べるし中国へ留学もできます教科書も先生もこちらで支給します」と誘います。これで豪州でもアメリカでも日本でも、多くの大学が孔子学院を開設しました。

しかし、最近になって、北米では孔子学院がスパイプロパガンダ機関と認定されて、閉鎖が相次いています。オーストラリアでも最近孔子学院の中高生向けである孔子学級が閉鎖されることが決まりました。中国共産党の浸透工作は非常に巧妙ですが、その危険性が広く認知されるようになってきました。

ところが、日本ではその世界の流れに反して、つい最近新たに孔子学院を華々しくオープンした大学があるのです。

山梨学院大学です。

山梨学院大学孔子学院は5月12日、山梨学院大学で来賓や関係者約100人が出席して同孔子学院の開設式を行いました。古屋光司理事長は「今や日本の貿易相手国はアメリカを抜いて中国が1位、観光立県山梨も中国からの観光客が目に見えて増えている。今後ますます中国語・中国文化に精通した人材の育成が必要になる。日中相互の発展に寄与していきます」と挨拶。
(山梨学院大学HPより)

その際撮られた記念写真の最前列中央で、笑みを浮かべていたのが宮川典子議員だったのです。そこで「これは真意を正さねば!と面談を申し入れたというわけです。

宮川議員は、私がどういう用件で来るかを察しながらも、気持ちよく受け入れてくれ、なぜ自分が孔子学院の開設式に立ち会ったかをとうとうと説明してくれました。

宮川議員は山梨学院大学附属高等学校出身で、英語教師として赴任したこともあること、家族ぐるみで山梨学院とのゆかりが深いこと、普段、中韓に厳しい保守政治家の自分が出向くことがけん制になっていることなどなど…。

明るく快活な方で、教師としても、政治家としても人気を集めるだろうな、と思いました。拙書を贈呈し、今後の協力を約束しながら、事務所を辞する際、実はふと気になったことがありました。もしかして、健康に不安があるかな?という思いが頭をよぎりました。

しかし、宮川議員のひまわりのような笑顔を見るとそのような思いも吹き飛び、是非またお会いしたいと思いながら事務所を後にしたのでした。

そして突然の訃報。

本当の一期一会になってしまいました。茫然としながら、ひたすら思い出すのは
宮川議員の人柄の良さがにじみ出る明るい笑顔と、よく通る快活な声でした。

宮川議員のご冥福を心からお祈りいたします。

( 山岡 鉄秀:Twitter:https://twitter.com/jcn92977110

image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

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