5校に1校が「いじめなし」報告。文科省「いじめ認知件数」の疑問

 

文科省の調査結果を見る限り、加害生徒の「学級替え」、被害生徒の「学級替え」ともに、多くはありませんが行われていることが示されています。「クラス替えはできない」という学校に対しては、「他の学校では行われていると文科省が発表している」事実を示して交渉することで、対応が変わることもあります。

また、被害者側が要望する、加害生徒を今の教室から出して教室以外の別室で学習させるというのは、いじめ防止対策推進法が「いじめに対する措置」の一つとして定めているものです(同法23条4項・注3)。この「別室指導」について、今回の発表では、6万1,569件、いじめ全体の11.3%となっています。私たちへの相談では、クラス替えできたという事例はありますが、加害者を別室で学習させたという話は聞いたことがありません。ここまでの数の「別室指導」が行われたのでしたら、しっかりとしたいじめ指導が示されているとは思うのですが、この数値を見る限り、「加害者を別室に呼んで叱った数と勘違いしているのではないかと思われます。

いじめのご相談を受け付けています。ご心配なことがありましたら、ご遠慮なくご連絡ください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井 妙子

※ 注1:「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果について

※ 注2:平成30年3月26日 いじめ防止対策の推進に関する調査結果に基づく勧告を踏まえた対応について(通知)

※ 注3

いじめ防止対策推進法いじめに対する措置

第23条 (1項~3項 省略)

 

4項 学校は、前項の場合(注:いじめがあったことが確認された場合)において必要があると認めるときは、いじめを行った児童等についていじめを受けた児童等が使用する教室以外の場所において学習を行わせる等いじめを受けた児童等その他の児童等が安心して教育を受けられるようにするために必要な措置を講ずるものとする。

image by: Shutterstock.com

いじめから子供を守ろう!ネットワークこの著者の記事一覧

「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 』

【著者】 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 【発行周期】 週刊

print

  • 5校に1校が「いじめなし」報告。文科省「いじめ認知件数」の疑問
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け