女性が男性に求める年収500万は高望み?結婚できない男女の理由

2019.12.24
by MAG2 NEWS編集部 HY
 

年収よりも、家庭参加してくれるかどうか

今回の結果から、女性が結婚相手に求める年収の平均値は400〜500万円以上ということがわかりました。この額は、国税庁の民間給与実態調査による日本人の平均年収441万円(男性545万円、女性293万円、平均年齢46.4歳、勤続年数12.2年)と比べても、それほど高いという訳ではありません。

では女性たちが高望みしていないのに、なぜ50歳時未婚率(生涯未婚率)は年々高まっているのでしょう。調査のコメントを見ると、女性たちは「共働き」を前提にしています。共働きをするために、家事育児の分担ができる人を結婚相手に求めているけれど、結局のところ女性ばかりに家事育児が強いられている社会の現状、あるいは男性側の意識がその要因になっているのかもしれません。

総務省の「平成28年社会生活基本調査—生活時間に関する結果-」でも、子どもがいる共働き家庭の夫が1日のうちに家事と育児に費やす時間は31分、妻は4時間22分ということがわかっています。

男性個人の意識の問題もあるでしょうが、企業の長時間労働や未だ残る「男性は仕事優先が当たり前」というジェンダー意識を変えないことには、男性の家庭不参加が続き、ますます結婚できない人が増えていくかもしれません。

50歳時未婚率(生涯未婚率)が高まっていることの原因を「年収」や「雇用形態」ばかりにするのではなく、真の意味での働き方改革や意識改革を推し進めていく必要性を今一度、検討してみるべきでしょう。

Source:PR TIMES
Image by:shutterstock

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