東大タレント推奨。幼稚園児のうちにしておきたい「6つの遊び」

 

(4)みんなで絵本を見る

幼稚園教育パンフレットには、幼児期にふさわしい学びとして、「みんなで絵本を見る」ことを載せています。絵本を読み聞かせるのは、生まれてから赤ちゃんの頃にもよくやることですが、幼稚園に行くようになると、「みんなで」絵本を見るという経験ができます。

絵本を大人が読み聞かせすることは、大きな意味があります。まだ完璧に理解はできなくても、絵を見せて興味を示し、そばにいる大人が語りかける声を聞いて、声に反応し、本を通じて、言葉を学んでいくことになります。

絵本には、いくつかの要素がつまっています。色彩豊かな絵をみて、美しい色や形を学び、芸術的感性を育む。伝えたいことを表現する言葉を見て、聞いて、ボキャブラリーを増やす。言葉がつながると物語が生まれ、ストーリー展開を理解する力をつける。絵と言葉から、頭の中でリアルな世界をイメージして想像力を養う。テレビや携帯動画は、受け身で一方的に受け取ることが多いですが、絵本は、能動的に自分で世界を構築することが必要なので、絵本を通じて、新しく作りあげる力を育てることもできます。

大人が絵本を読み聞かせをすることで、さらに効果が増すでしょう。文字という動かない記号に絵と声をのせると、頭の中で動くものになる。二次元の世界が、頭の中で三次元の世界に変わります。テレビや携帯動画は、静けさのない連続的な人工の音ですが、絵本を読む声には、静けさの中から生まれるぬくもりがあります。大人に読んでもらうことで、生の声から、温かい愛情を感じます。絵本の読み聞かせは、愛情表現の一つでもあると思います。

同じ絵本を何度も読み聞かせすることは、繰り返し同じ言葉が出てくるので覚えやすいというメリットがある一方、読み聞かせをする親としては毎回同じ言葉に飽きてしまう、というデメリットもあるでしょう。そんな時には、文字のない、絵だけの本がオススメです。文字のない絵本は、母親が絵を見て独自の言葉で描写するので、母親の感じ方によって毎回発する言葉がちがって、変化があります。母親の想像力をかきたてるので、飽きがこないでしょう。

本屋や図書館にいって、興味のわきそうな絵本をたくさん選んで、 絵本のバリエーションを増やすのもいいですね。幼稚園に入ると、「みんなで」絵本を見る、という経験ができますが、絵本に向かって集中する力を養うことにもなりますし、大勢がいる所で静かにして聞くという協調性を養うことにもなるでしょう。

幼稚園に行けば、年齢に応じて適切な、質のよい絵本を見せてくれるので、幼稚園に子どもを預ける親としても安心ですね。

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