(6)色を使った遊びをする
幼稚園教育パンフレットには、幼稚園での遊びとして、次のような例も書かれています。
<色遊びの例>
- 思い浮かべた色をつくる
- 色の変化を楽しむ
- 色の違いに気付く
- 友達と一緒に感じあう
小さい子どもにとって、色を学ぶというのは、とても大きな成長の一歩です。どんな色があるのかを知り、色の名前を憶えて、色の微妙な差に気付ける色彩力を身に付け、色が変わることの面白さを感じ、色の変化によって感じ方が大きく変わることを知り、どの色とどの色をまぜたら新しい色が作られるのかを学び、自分で色を作ることができるようになる。色を学ぶという過程には、いろんなステップがあり、どれも大切な一歩です。
我が家では、小さいころから、塗り絵の本をたくさん買ってもらって好きなアニメの塗り絵をしたり、色鉛筆、クレヨン、絵の具などでたくさん絵を描いたりして遊んでいました。
塗り絵は奥が深くて、色を塗り分けるという作業によって、同じ青でもいろんな青があるといった色彩の違いに気付きますし、色を変えることで仕上がりが大きく変わるので、色彩がもたらす印象の違いを学ぶことができます。
赤ちゃんの時は視力が低くてよく見えなかった世界も、成長するにつれて視力が上がっていくと言われているので、そこに色彩の力をプラスすることで世界がどんどん広がっていきます。遊びを通じて、大切な力をどんどん身に付けていくのですね。
以上、幼稚園児のころの過ごし方について、具体的に6つの遊びをみてきましたが、当たり前のように通る道にも、成長していく上で大切な様々な意味があり、「遊び=学び」となるのだなと思います。年齢に応じていろんな遊びを体験させてあげて、感性豊かな子どもに育つといいですね。
image by:Shutterstock