年の初めに「今年こそは〇〇するぞ」と目標を立てる人、多いのではないでしょうか? でも、途中で目標を立てたことすら忘れていたり…心当たりのある人、たくさんいると思います。そこでおすすめなのは誰かと一緒に目標を立てること。例えば、家族。親子で目標を決めてチェックしあえば、一人でやるよりはずっとがんばれそうですよね。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者・柳川由紀さんは、具体的な目標の立て方から、その達成のために親はどう手助けをしたらいいかなどを細かく教えてくれます。
一年の計を親子で立てる、目標達成術
1.何を目標にするか
目標は理想ではなく「本当に達成したいもの」にします。というのも、もし、目標を達成できないことが続くと、子どもは「どうせ僕(私)は、決めたこともできないダメな人間だ」と自分を否定し、自己肯定感や自己効力感が低くなってしまうからです。心理学者のセリグマンは、こうした状況を「学習性無力感」と呼びました。
「人に親切にする」「きちんとした生活をする」なども確かに目標の一つですが、抽象的で漠然としています。具体的でないとやがて、目標を忘れたり、励みにならなかったりして、目標を達成できず、学習性無力感に陥る可能性があります。ですから「本当に達成したいこと」を、より具体的に決めましょう。
2.具体的に落とし込む
「いつまでに」「何を」「どのくらい」を決めて初めて目標達成のための道筋ができます。
例えば「夏休み明けの算数テストで90点以上取る」という目標を立たら、「夏休み明けまでに(9/1)」「1学期の復習として算数ドリルを」「毎日3ページやる」と目標を達成するための行動を具体化します。
同様に部活で「秋の公式戦でベスト4に進出!」という目標を立てたら、「夏休み最後の練習までに」「素振り、筋トレメニューの自主トレを」「毎日30分やる」と目標達成のために行動を具体化します。
3.見える化して、親子でチェック
目標達成のための行動を決めたら、カレンダーにやった印をつけるなどして、どの程度できているかを一目でわかるようにしましょう。頑張り度が見えるので、励みに繋がります。親は進捗状況を見てつい「今日できてないわよ」と言ってしまいがちですが、「できていないこと」を指摘するよりも、「できていること」に目を向け、励ましながら、達成に向けて子どもの「よし、やるぞ」という気持ちを引き出しましょう。
家庭教育アドバイス…「達成感を一緒に味わう」
親が目標や具体策を立てるのではなく、子ども自身が立てることがとても大切です。自分で決めたことを達成できた、という自信に繋がるからです。また、日々、進捗状況がわかりますから、子どもが目標を達成するまで、親として前向きに伴走しましょう。そして、達成した時には一緒に喜びましょう。
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