麻生節に「ジェンダー発言ワースト1位」も
麻生節は、これまでも物議を醸してきた。上智大学の上智大学の三浦まり教授ら「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」が2019年12月30日~2020年1月9日の間に投票を募っていた「ジェンダー問題ワースト発言」では、投票者3820人中2588票を集めた麻生氏の発言がぶっちぎりで1位を受賞している。
問題の発言は、2019年2月3日に福岡県内の国政報告会でのこの発言。「(日本人の平均寿命が延びたのは) いいことじゃないですか。素晴らしいことですよ。いかにも年寄りが悪いみたいなことを言って いる変なのがいっぱいいるけど間違ってますよ。子どもを産まなかった方が問題なんだから」。
この発言がワースト1位に選ばれた理由として、影響力が強い点や、国政の失敗を「子どもを産まなかった人」だけに押し付けている点、産む・産まないの選択は他人に指図されることでも国のためになるか否かで評価されることでもないという点、そして繰り返される不適切な発言に対する怒りや失望からだと見られている。
エントリーされていた政治家の公的発言
麻生氏の他にエントリーされていたのは、平沢勝栄衆議院議員の「LGBTで同性婚で男と男、女と女の結婚。これは批判したら変なことになるからいいんですよ。ただ、この人たちばっかりになったら国はつぶれちゃう」、桜田義孝衆議院議員の「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」、三ツ矢憲生衆議院議員の「この6年間で吉川有美は何をしてきたのか。一番大きな功績は子どもをつくったこと」など。中には、安倍晋三総理大臣の「お父さんも恋人を誘って、お母さんは昔の恋人を探し出して投票箱に足を運んで」も含まれており、安倍氏の発言はワースト2位に選ばれた。