習近平の「国賓待遇来日」は安倍外交の政策ミスと断言できる理由

 

北野の恐れ

私は、安倍総理が推進する「習近平の国賓訪日」にずっと反対しています。去年11年から、4つの理由を挙げて、大反対していました。

習近平の国賓訪日を中止すべき4つの理由、魂胆は「天皇の政治利用」(ダイヤモンドオンライン2019年11月22日)

正直いうと、これは安倍総理の「大戦略的ミス」といえます。第2次大戦がはじまった1939年、日本とナチスドイツは同盟国ではありませんでした。しかし、1940年に、正式な軍事同盟国になっています。同じように安倍政権は、米中覇権戦争が始まった後で、現代のナチスドイツにあたる中国に接近している。これは、大戦略的間違いであり、「致命的」ともいえます。

では、どうするか?普通であれば、「他の人に総理大臣になっていただく」ということでしょう。しかし、私が恐れるのは、安倍さんの後に総理になる人が、「さらに親中」であること。だから、「安倍総理を中国からアメリカの方に引き戻す」というプランを捨てることができずにいます。

現状を見るに、一番いいのは、安倍さんが、中国からアメリカに戻ってくること。二番目にいいのは、親米の人が新総理になること。最悪なのは、安倍さんの後に、親中派の新総理が誕生すること。

野党はどうなのでしょうか?国民のトラウマは解消されていないので、政権交代はむずかしいでしょう。しかし、野党は最近、一つだけいいことをしています。

習近平氏の国賓待遇 批判強める野党「覇権主義容認と誤解招く」

産経新聞 1/25(土)22:55配信

 

中国の習近平国家主席を4月に国賓として招く政府の方針に対し、疑問視する声が自民党の一部議員だけでなく、野党からも相次いでいる。背景には、中国共産党による一党独裁の下、少数民族弾圧や尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で船舶による挑発行為を強める習指導部への批判がある。野党は今後の国会論戦で、国賓として招く方針を維持する安倍晋三首相を厳しく追及していく構えだ。

この記事によると、立憲民主党、国民民主党、共産党が、国賓訪日に反対しているそうです。「桜を見る会」とか、もういいですから、この件をドンドン追及してください。野党が国賓訪日を阻止できれば、野党を見直す人もかなり出るでしょう。なにとぞよろしくお願いいたします。

image by: 首相官邸 - Home | Facebook

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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