人間界で大きな問題となっている新型コロナウイルスによる感染症。実は、ペットの世界にも「犬コロナウイルス感染症」という病気があると、注意を呼びかけるのは、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』著者で獣医師の佐藤先生です。子犬の場合は命の危険もあるこの感染症の原因と症状、家でできる予防法を教えてくれます。
「犬コロナウイルス感染症」の症状と予防法
世界中を騒がせている「新型肺炎 コロナウイルス」。このウイルスとは異なりますが犬の世界にも「犬コロナウイルス感染症」という名前の感染症があるのをご存知でしょうか?
「犬コロナウイルスの感染」により影響が出てくるのは「消化器症状」です。それが特徴でもあるとも言われています。今週は「犬のコロナウィルス感染症」について家でできることをご説明しましょう。
1)犬のコロナウイルス感染症の原因と症状について
原因は、コロナウイルスを含む糞便を犬が口にすることでです。感染原因です。そこから、犬コロナウイルスが栄養吸収を担う小腸の上皮細胞に侵入・感染し、下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こします。
病状としては、下痢、嘔吐が多く見られ、それにより、脱水症状。ぐったりしている。食欲不振といった症状が見られます。その場合には、すぐに動物病院に連れて行ってください。
2)お家でできる「予防方法」について
予防法としては、集団で飼われている犬になるべく触れない。犬のお部屋の消毒や飼育環境を清潔に保つことが大切になります。
●まとめ
もし、疑いを持ったら、脱水や嘔吐症状などで体温が低くなっているので、毛布に包んで病院に連れて行ってあげてください。
特に、子犬では、下痢や嘔吐により食餌が食べられなくなると、すぐに低血糖に陥り命の危険に陥ることが考えられます。下痢や嘔吐、食欲不振などがみられたら、必ず、動物病院に連れて行きましょう。
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