【カンブリア宮殿】なぜ人々はロフトの雑貨にワクワクするのか?

 

コスメに手帳、弁当箱…ときめく雑貨が23万点

ロフトの稼ぎ頭、コスメ部門のバイヤー・本間弓子が到着したのは、大手化粧品メーカー、ロレアル。担当者は新作の化粧品を取り出しながら「爆発的に製品が売れるようにご協力いただければと思います」と言う。

実は本間が気に入った商品は、かなりの確率でヒットするという。日々、膨大な商品を品定めする本間の目利き力は、メーカーにとってかなり重要な意見なのだそうだ。

「半年先のトレンド、数量、どの色が売れるかといった判断は、難しいのですが、いつも的確な助言をいただいています」(日本ロレアル担当者)

そんなロフトのバイヤーへの絶大な信用が、他にない商品仕入れにもつながるという。

「一からアドバイスをもらいたいという話がメーカーからあり、その代わり『ロフトで先行発売をさせてください』という話をさせていただいたこともあります」(本間)

その結果が、他にない品ぞろえを作り出すのだ。

今がシーズンの手帳は、実に3000種類以上の取り扱いを誇っている。

大人気という「逆算手帳」(4125円)は、書き込むことで願いが叶いやすくなるという手帳。上下が1カ月と1週間に分かれている「ウィークリーツインダイアリー」(1650円)は同時に予定が確認出来るのが便利。驚くほど横長の「スティックダイアリー」(1540円~)は、パソコン仕事をしながら手元で使いたい人向けだ。

お弁当箱売り場も実に1000種類の品ぞろえ。かわいらしいものから、「曲げわっぱ」など和のテイストのもの、さらにおにぎりを包む竹の皮まで。

細長い弁当箱「ムスビスリムスクエア1段」(1980円)は、バッグに入れやすいと女性たちに大人気。2層になった保温丼「ナチュラルブランチ保温キャリーランチ」(3245円)は、上の段に具材を入れられるので、食べる直前にご飯にかければホカホカのおいしさが味わえる。

立てて運べる薄型弁当箱は「フードマン800」(1980円)。蓋のパッキンが中身を強く押さえつける構造のため、カバンに縦に入れて持ち歩いても、今までのように中身が偏ってしまうことがほとんどない。

ロフトがここまでの品ぞろえができるのには理由がある。

ロフトの弁当箱担当バイヤー、平林有希子と佐久間美菜子が訪ねたのは、東京・北区の「タツミ産業」。弁当箱メーカーの担当者と打合せだ。ロフトは魅力的な商品を増やすため、自分たちで商品開発も行っている。この日のテーマは必要な量だけ組み合わせて使えるシンプルな弁当箱だ。

「今、簡単なタッパーなどでお弁当を持っていく方が増えているので、自分の食べたい容量に合わせて食べられるお弁当箱があったらいいなと思いまして」(佐久間)

こうした自主開発商品を投入することで、売り場自体を盛り上げていくのだ。

「どこにでもあるタッパーじゃつまらない。もっと使い勝手のいいものがあるというのを、来年の春に出したいと思っています」(平林)

ロフトは今、全国に急拡大している。10月には富山県で初めてとなる「富山ロフト」が商業施設内にオープン。ロフト初体験の客たちが詰めかけた。すでに全国で100店舗を突破している。

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