【カンブリア宮殿】成長を続ける奇跡の経営術「キッコーマン」

 

~村上龍の編集後記~

身近な商品が多く、親しみやすいイメージがあるので、気付きにくいが、キッコーマン、茂木さんは数少ない「レジェンド」だと思う。「潜在需要を有効需要に」というドラッカーの考えを、ぶれることなく、しかも淡々と実践してきた。

将来的に醤油の国内需要は伸びないという危機感がベースにあり、多角化と海外進出に狙いを定め、一つずつ、少しずつ、実現した。その過程で得た知見を、反発をものともせず、国内部門の改革に生かした。

だが笑顔は温厚で、人を安心させる。実は、それこそが正真正銘の「レジェンド」の証である。

<出演者略歴>
茂木友三郎(もぎ・ゆうざぶろう)1935年、千葉県生まれ。1958年、慶應義塾大学法学部卒業後、野田醤油入社。1995年、キッコーマン代表取締役社長就任。2004年、会長就任。2011年、名誉会長就任。

(2019年10月24日にテレビ東京系列で放送した「カンブリア宮殿」を基に構成)

 

テレビ東京「カンブリア宮殿」

テレビ東京「カンブリア宮殿」

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