【カンブリア宮殿】成長を続ける奇跡の経営術「キッコーマン」

 

キッコーマンは創業100年とは思えない大胆な商品で攻め続けている。国内の醤油の需要が激減する中、キッコーマンの年商はついに4500億円を突破した。

醤油でも大胆に攻めている。売れている「しぼりたて生しょうゆ」。醤油が酸化するのを防ぐ密封式ボトルを開発。加熱処理をしない新鮮な醤油も味わえるようにした。

「いつでも新鮮」シリーズとして展開し、用途によって使い分ける醤油の新たな楽しみを定着させた。トビウオを使った「あごだししょうゆ」、ミッキーマウスが描かれた限定品はリッチな味わいの「減塩しょうゆ」……。「いつでも新鮮」シリーズは醤油を変え、100億円商品に育った。

さらに斬新な醤油の開発も進められている。千葉県野田市のキッコーマン本社。醤油開発のエキスパートが集まるしょうゆ開発部では、用途に合わせた味わいを作り込んでいた。

長年培った発酵技術を武器に、ライバルに負けない醤油を次々に作りだしていく。例えばカキのだし醤油「牡蠣しょうゆ」。「カキは風味が強い出汁。濃厚な醤油を合わせないとカキの風味に負けてしまうので、濃い醤油を選ぶ」という。

茶色の粉は、独自の低温乾燥技術によって粉末状にした「パウダーしょうゆ」だ。これなら、弁当のおかずなど醤油を使いにくかったものにも使うことができる。新たな需要を掘り起こす商品だ。
「幅広いシーンに使っていただき、塩を使うように醤油も使ってもらいたい」(加工食品開発部長・早瀬弥恵子)

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