「春に3日の晴れなし」と言うように、天気が安定しない春先は、手や足の指先に「むくみ」や「腫れ」の症状を起こすことがあるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者のぶ先生が、そんな「むくみ」や「腫れ」が起こる理由と改善する簡単な方法を教えてくれます。
指先のむくみ、腫れ
【天候不順でむくみ、腫れ】
大気の状態が不安定だと、自律神経の働きが混乱を起こして、全身の血流や呼吸に乱れが生じやすくなります。全身を流れるリンパ液や血液などは、栄養や体内にたまる老廃物をしかるべきところへ運ぶわけですが、呼吸と心拍が正常に働かないと、滞りを生じて「むくみ」や「腫れ」症状を引き起こします。
【むくみと腫れ】
「むくみ」は体内の液体をポンプする働きが低下することで生じます。一日中立ちっぱなしで、下半身に水分がたまったり、冷たい風に顔をさらして血流低下で顔やまぶたがむくみます。
「腫れ」症状は皮下の筋肉の緊張により血流がせき止められ、熱を伴う「むくみ」を生じます。とくに手の指先などは「はばったさ」という筋肉の緊張を伴い「腫れ症状」がおこりやすいです。
【手の指先は「指先合わせ」】
手の指先の腫れやむくみは、指先を刺激することで、正常な循環を生み出します。親指と人差し指の先端を合わせて丸くすることで「お金のサイン」や「OKサイン」を表します。この指先同士を合わせて、ギュッとつまむように力を入れることで、それぞれの指の血流が改善されます。
コツは4本指それぞれと向い合せる親指の付け根を十分に開くこと。4本指それぞれと向い合せることのできる親指ですが、しっかりそれぞれの4本指と向き合うように「合谷(ごうこく)」と呼ばれる指の付け根を開くことで、手首の血流がさらに良くなります。
また、足の指先は爪の付け根を手の指でギュッとつまむようにして、指先に停滞している体液を体に押し戻すように圧をかけて血流を改善するようにします。
台風シーズンや雨降り前の気圧の下がるときにも、指先はむくみや腫れを生じやすくなります。指先を刺激して血行促進と自律神経調整を試みてみましょう。
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