東大タレントが伝授。子どもの自宅学習をうまく進める8つのコツ

 

2、リビングなど一緒に学習できるスペースを確保する

第二に、どこで学習するか、という環境づくりが大事です。

普段は子ども部屋で勉強していて慣れているなら、子ども部屋でもいいですし、目の届くところにいてほしいと願うなら、リビングでもよいでしょう。自宅の中で、どこのスペースが最も自主学習に適切か、あらためて見直してみましょう。

我が家では、年齢が小さいころは、リビングで、ドリル、お絵かき、ブロックなど、親と一緒にやっていました。親がそばにいてくれるという安心感は子どもにとってもありますし、子がそばにいてくれるという安心感は親にとってもあることでしょう。

ただそばにいるだけではなくて、親も一緒に参加する時間も重要です。子供が強制的にやらされているのではなく、親も一緒に楽しんでいるという雰囲気づくりをすることで、子供も学習がきらいなものから好きなものに変わります。

親のことが大好きな子どもであれば、親がしていることをマネしたくなり、それが子どもの成長につながっていきます。親が楽しそうにやっている姿をみせることで、それを子どももマネして、できなかったことができるようになっていくのです。

我が家の場合は、子どもが小学校高学年になる頃から、だんだんリビングから子ども部屋での勉強に切り替わっていきました。小学校高学年になると、テストなどでも必要な集中力を身に付ける必要があるので、リビングで親子一緒に会話をしながら楽しむ学習スタイルとは変わってきます。子ども部屋にて1人で静かに机にむかって学習するトレーニングも大事で、年齢に応じて、学習する場所が変化していきました。

子供部屋の机に、イスを2つ持ってきて、親子で一緒にやるのもありです。机にむかって紙とシャーペンをもって学習する姿勢をはやく身に付けたい場合、子供部屋ではやくからモードを切り替える習慣をつけておくとよいでしょう。

こたつのような低い机で学習するのが好きな子どもの場合、イスに座らずに地べたにお尻をつけることになりますが、姿勢に注意しましょう。リラックスしながら楽しくできる一方、骨格形成が重要な成長の時期に、間違った姿勢で余計な負担をかけることのないように注意です。

このように、どこで学習するか、という場所については、各ご家庭で何を大事にするかという方針によって最適な場所が変わるので、
リビングが一番とか、子ども部屋が一番とか、断言することはできません。

親子の関係性、子どもの性格、子どもに身に付けさせたい習慣など、親がいろんなバランスを考慮して、子どもに最適な場所を提供してあげることが、大事なのではないかと思います。

3、学習ペースをコントロールする

自宅学習となると、学校のように決まった時間割がないので、いつまでに何を終わらせなくてはいけないか、ある程度は家庭でコントロールすることになります。

親切な学校では、学習スケジュールまでたててくれる所もあるかもしれません。その場合は、学校が示してくれたスケジュールを目安にしましょう

ただ宿題がポンと出された場合だと、しっかりした年齢のある程度高い子供なら自分で計画できますが、まだ小さいうちは親が一緒に計画してあげるといいですね。

長い期間にわたる場合、国語を3日間、その次に算数を3日間・・・といったように科目ごとにまとめてやる方法よりも、1日の中で国語、算数、社会・・・と少しずついろんな科目に触れる方が、脳のいろんな場所への適度な刺激が毎日あってよいのではないでしょうか。

学校の時間割が、1日の中でいろんな科目に触れるようになっていますが、それもきっと学習の効果を考慮した上で意味のあることであるはずなので、それにならって参考にしていくのがよいと思います。

今日という1日の中でやることを決めて、親がみてあげましょう。もし終わらなかったら次の日の量を調節することも必要で、軌道修正しながらペースを保つのも現実的な方法ですね。

もし3日間なにもしないでさぼったとしたら、親が何もいわないと、本当に放置しっぱなしにする可能性もあるので、4日目に親が「今日はこれもやろうね」と導いて追加していきましょう。

普段できない遊びをとことんやるのも子どもは楽しいだろうと思いますが、学習も遊びの一つとして、うまく取り入れられるといいですね。

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