東大タレントが伝授。子どもの自宅学習をうまく進める8つのコツ

 

4、親が先生のかわりに採点する

ドリルをやったり、ミニテストをやったりすると、どれだけできたかな、と子供はワクワクして、先生が採点してくれるのを待つこともあるかもしれません。

まだ年齢が小さいうちは、人から評価してもらう機会がとても大事。がんばったら、「えらいね」と褒めてもらうだけで、またがんばってみよう、という気分になります。

小さい子供にも、承認されたいという欲求があって、難しいことでもがんばってできるようになったことを認めてもらいたい。採点してもらうということは、認めてもらうこと。ぜひ親が先生のかわりに採点してあげましょう。

学習内容を教えることは、親によって差がうまれますが、採点をすることは、どの親でも平等にできることです。採点をするにあたっては答えが用意されているので、答えと照らしあわせるだけなら、誰でも同様にできます。

知らない人に採点されて結果を受け取るよりも、そばにいる親に採点してもらって声をかけてもらう方が、自分のことをきちんと見てくれる安心感もあって、子供にとっては喜ばしいことではないでしょうか。

採点してみて、たとえ結果が何点であっても、子供のがんばりをしっかり認めてあげましょう。

採点して褒めてあげる上で大切なのは、「完成度だけでなく、伸び幅も認めてあげる」ことだと思います。

もし完成度を認めて褒めるのであれば、100点なら思い切り褒めることができますが、90点なら完成されていないということになり、まだできなかった残り10点が気になってしまい、「なんであと少しできなかったの?」という気持ちが芽生えてしまう。

一方、伸び幅を認めて褒めるのであれば、90点をとったとしても、昨日なら全くできなくて0点だったのが、1日で習得して90点まで伸ばせたということになり、伸び幅の90点に目がいって、「よくできるようになったね」と前向きな気持ちになれる。

昨日80点だったのが今日90点になった場合と、
昨日30点だったのが今日60点になった場合とでは、
今日の点数だけみたら60点より90点の方がすごいですが、
伸び幅を比べたら今日60点の方がすごいという考え方もできます

いろんな見方があるので、子どもの良い所をみつけて、がんばった所を褒めて伸ばしてあげましょう。

5、家族で得意科目を分担して子どもに教える

学校で授業がおこなわれなくなった今となっては、家で先生のかわりに親が授業をするか、オンライン教材などを利用して学習を進めるか、などの学習方法が考えられます。

教えるのが得意な親であれば、自分で教えるのも楽しそうです。小学校までの簡単な内容であれば、親でも教えられることが多いでしょう。小学校高学年レベルになると、昔と今では教育内容が変わっていますし、親が教えるのが意外と難しいこともありえるかもしれません。

父と母がそれぞれ得意分野を分担して教えるのも効果的ですね。例えば、歴史が好きな父は社会を教えてくれて、語学が堪能な母は国語や英語を教えてくれて、年上の兄や姉は算数を教えてくれる。

そんなふうに手分けして教えてもらえば、教えてもらう側もいろんな教え方をしてもらって飽きないし、きっと楽しめるのではないでしょうか。

親や兄、姉のことも尊敬して憧れる気持ちが強くなるし、家族に教えてもらうのは一石二鳥だと思います。

我が家でも、父と母の得意分野は異なっていました。ざっくりいうと、父は理系科目、母は文系科目が得意だったので、それぞれの得意科目を主に教えてくれることもありました。

また祖父は数学の教師をしていたので、祖父から数学を徹底的にみっちり教わることもあって、今でもその記憶が残っています。

家族で一緒に学習をすることで、映像記憶とともに印象に残り、学習自体を楽しめるようになるのではないでしょうか。

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