「コロナ感染をマンション管理組合に届ける」ルールは必要なのか

 

この3つの事例から思うのは、コロナは本人に自覚が無い陽性者もいるのですから、感染者が出ても出なくても、気をつけることは同じ。共用部分でのマスク着用や入館時の手指消毒を守るようにし、不特定多数の人がふれる箇所の消毒をまめにし、人の集まる集会室等の利用制限、又は感染対策を徹底する。管理組合として行うことは、それで十分ではないかと思います。

マンション内に感染者が出たと聞けば、どの部屋の誰かを知りたくなるのが人情です。同じマンションといっても、同じ階の住戸なのか、隣の棟なのかではまったく受け止め方が変わりますから。

噂が先行してしまう場合もあります。現に、防御服を着た救急隊が来たというだけで、コロナだったと噂になってしまったケースもありました。

「夜のまち」での感染が広がっているなどと言われれば、感染した人が、言われなき偏見にさらされることも考えられます。

感染したことを届け出ることを求めたり、感染者が出たことを住民に知らせるということは、いい方向に機能しないと、私には思えます。

image by: Shutterstock.com

廣田信子この著者の記事一覧

マンションのことなら誰よりもよく知る廣田信子がマンション住まいの方、これからマンションに住みたいと思っている方、マンションに関わるお仕事をされている方など、マンションに関わるすべての人へ、マンションを取り巻く様々なストーリーをお届けします。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 まんしょんオタクのマンションこぼれ話 』

【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

print
いま読まれてます

  • 「コロナ感染をマンション管理組合に届ける」ルールは必要なのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け