自身が所属している、もしくは監督している組織の業績が芳しくないと感じている方、それは「チーム」のコミュニケーションに問題があるのかもしれません。「適切なコミュニケーションが取れていない場合、業績にも影響が出る」と指摘するのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で今回、「コミュニケーションがうまくいっているか否かを簡単に判断できる方法」を紹介しています。
チームがうまくいっているかどうか
お店というのは、ほとんどの場合、チームで成り立っています。お店に限らず、会社の部などでも同じで、組織があって成り立っているのが、一般的な企業というものです。ですから、チームがうまくいっていないと、当然業績は下がってしまいやすくなりますし、逆にチームがうまくいっていると、業績は上がりやすくもなります。
さて、ここでいう「うまくいく」というのは、コミュニケーションのことです。チーム員同士、上司や部下も含めた人同士のコミュニケーションがきちんと取れているかどうかということですね。特にチームのリーダーは、この部分を気にしている人も多いはずです。適切にコミュニケーションが取れていないと、お互いの意思疎通もままなりませんし、業績にも影響が出てしまいます。
そんなコミュニケーションが、うまくいっているかどうかを簡単に判断できる方法があります。
挨拶です。
チーム員同士でする挨拶がきちんとできているかどうかを見れば、そのチームがうまくいっているかどうかは簡単に判断できます。
例えば、朝一番に出勤した時にする挨拶。「おはようございます」「お疲れ様です」など店や企業によって言う言葉のルールはあるかもしれません。しかし、共通していることとしては、ちゃんと相手に届くように挨拶ができているかどうかではないでしょうか。
相手の顔を見る、相手に届く声で言う。
挨拶の基本中の基本ですが、これができているかどうかでコミュニケーションがうまくいっているかどうかもわかるように思うのです。
なぜそんなことを言っているかといえば、挨拶もしない相手と、まともな会話などできるはずもないからです。たった一言の「おはようございます」。これが素直に言えない相手と一緒に働いた経験はありませんか?顔を見るとなんとなく、気分が上がらない。顔を見るとなんとなく、萎縮してしまう。人にはよるのでしょうが、私も少なからずそういう経験があります。
また、ネガティブな感情だけではなく、挨拶もしないということは、それだけ相手を軽視しているということでもある気がしています。相手にとってどう思われようと関係ないとか、相手がどう感じようと知ったこっちゃない、といった軽視です。
そんな挨拶がしにくい相手、挨拶をしたくなくなるような相手、挨拶をしなくても良いと思うような相手には、何か思うことがあっても相談したり、積極的に話しかけようとすることはありません。つまりそれだけコミュニケーションが取れなくなっているのです。これがチーム員同士で発生しているならば、まずそのチームがうまくいっているということはありえないでしょう。
特にリーダーを務めている方は、チーム員同士の挨拶の様子をしっかり見てみてください。自分自身も含めて、お互いにちゃんと挨拶ができていないとしたら、そのチームは、一つの危機を迎えています。
今日の質問です。
- チーム内で挨拶ができていないということは、どういう状態だと言えますか?
- お互いがちゃんと挨拶できるようにするには、何をどうすべきですか?
image by: Shutterstock.com