もしも飼い猫が高所から転落したら?猫好き医学博士に聞いてみた

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ベランダからいなくなってしまった愛猫がケガをしてしまったという飼い主さんから「靭帯損傷」についての質問が、メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』著者でアメリカ在住の医学博士、しんコロさんのもとに届きました。しんコロさんは、夜の出来事だとしてももっと早く対応すべきだったと前置きしたうえで、質問に答えています。

猫の「靱帯損傷」は筋肉みたいに時間が経てば少しずつ回復するの?

Question

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猫の「靱帯損傷後、回復するのか?」について、Dr.シンコロさんのお考えを、教えて頂けませんでしょうか?先月、あまりの暑さにいつもの様にベランダへ出して涼んで居たはずの台ちゃんが、戻って来ず嫌な予感で一睡もせず、日が昇るのを待ってから、探しに行った所、近所の人の車の下で踞っていたのを発見し、かかり付けのACへ緊急搬送しました。

ドクターの判断で骨折した所はプレートとワイヤーで固定するオペをしました。オペ終了後、連絡を頂いたのですが、両前脚の靱帯損傷が酷いと言われ、目の前が真っ暗になりました。靱帯損傷は、筋肉みたいに時間が経てば少しずつ回復するのでしょうか?

しんコロさんの回答

ベランダから猫ちゃんが転落してしまったということですね?まずなにより、命が助かって本当に良かったです。骨折して靭帯損傷もしていたということから、一晩痛くて辛くて怖くてひとりで耐えていたのを想像するととても心が痛みます。質問者さんはきっと今回のことで猫をベランダに出すべきではないと考えを変えられたと思いますが、今後くれぐれも注意してくださるよう僕からもお願い致します。

また、怪我や病気の緊急時には時間が許されない時もあります。今回、日が昇るまで待っていても猫ちゃんが命を落とさずに済んだのは、純粋に運が良かったからで、一歩間違えたら最悪の事態になっていたこともあったと思います。今後、猫ちゃんが危険にさらされた場合には、飼い主さんの安全を確保しつつ、待つことをせずすぐに対処してあげていただきたいです。

さて、ショッキングだったので小言のようになって申し訳ありません。靭帯損傷に関しては、その損傷の度合いにもよりますが、正直100%回復するのは難しいかもしれません。しかしリハビリをしながら、普通の室内での生活を営むには問題ない程度まで回復することは可能だと思います。今後、運動機能が以前のようにはいかないので、くれぐれも転落事故など安全に留意して飼ってあげて下さい。どうぞお大事に!

image by: Shutterstock.com

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ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。

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