冬眠で実現する医療革命と夢のライフスタイル
そもそも人類の祖先は氷河期を生き延びてきたため、「厳冬に耐えるシステムが人間には組み込まれているのではないか」という議論は世界中で古くからありました。実際、極低温状態での生存例は世界で報告されています。
2012年2月、スウェーデン北部の林道で約2カ月間、食料なしで雪に埋もれた車の中にいたという男性が通行人に発見されました。報道によれば男性の体温は31度前後。まさに冬眠状態だったといいます。
日本でも2006年に六甲山で遭難した男性が24日後に救出され、体温は22度の低体温でした。当初、男性は「焼き肉のたれで生き延びた」などと報じられていましたが、実際には遭難から2日後に意識を失い、発見されるまで水すら飲んでいなかった。発見されたとき男性は浅い呼吸をしており、「まるで冬眠しているようだった」そうです。
もし、人間でも冬眠ボタンを押すことができれば、組織の酸素要求量を大きく下げることが可能となり、重症患者の搬送に役立ったり、寝たきり老人の筋萎縮の治療など、 さまざまな医療現場で応用が期待できます。将来的には、人類の宇宙進出に大きく貢献できる技術になるかもしれないのです。
個人的には…かねてから夢だった「冬眠」ができるようになれば、大嫌いな冬は冬眠し、夏に働くという夢のライフスタイルが手に入るかも!と喜んでいます(笑)。あるいは今回のコロナのような感染症対策でも、冬眠できれば無理なく接触が減らせますよね。
いずれにせよ、冬眠現象の本質は、通常では耐えられないような低体温・低代謝になぜ長期間耐えることができるのか、という点にあるとのこと。それが明らかになれば、体内で「部分的冬眠」を作れるかもしれないのです。
医学や科学の発展には、恐さも付きまといますが、いい形で役立つことを願うばかりです。冬眠ライフスタイルも…究極の生産性向上ですよね?(笑)
みなさんの意見もお聞かせください。
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