知らなきゃ大人の男じゃない。フォーマルスーツの選び方「7つのポイント」

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年齢を重ねるごとに増えてくるのが冠婚葬祭への出席。そこで必要となるのがフォーマルなスーツですが、なかなか袖を通す機会も多くないため、何を選べば良いのか、どうやって着こなすのかわからないという人は多いのではないでしょうか?そんなスーツのいろはを教えてくれるのは、週刊誌記者・CNN本社勤務ディレクター・大手ネットメディアプロデューサーなどを経て、現在はエッセイストやBAR評論家として活躍するたまさぶろさん。ファッションにも精通するたまさぶろさんが、自身のメルマガ『たまさぶろの人生遊記』の中でフォーマルスーツの種類や選び方、着こなしまでわかりやすくレクチャーしてくれます。

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フォーマルスーツとは? ビジネススーツとの違いや正しい選び方を知ろう

意外なことに「スーツ=フォーマル」と思い込んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。残念ながら、単に「スーツ」を着だけでは、フォーマルとは呼べません。式典やパーティの招待状に「平服でお越しください」という文言を見かけると思われます。それでも常識的には、ビジネススーツぐらいの出で立ちで出席しますよね。つまり、ビジネススーツは「平服」なのです。「平服で…」という招待状の意味は「正装でなくても構いません」という意味。つまり「フォーマルではありませんよ」というメッセージなのです。

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ひと言で「スーツ」と呼んでも、そこには階層があります。その階層の最上位に位置するのが「フォーマルスーツ」。では、フォーマルスーツとは、いっいどのような出で立ちなのか。この項で解説して行きましょう。

 1. フォーマルスーツの定義

それでは、そもそも「フォーマルスーツ」とはどのようなものでしょうか。簡単に言えば、表彰式、授賞式、結婚式など、いわば「ハレ」の日の式典に出席する際に着用する正装のことです。日本では冠婚葬祭で着用するとされますが、突然の不幸などでの出席は正装でなくとも許されるケースが多く見受けられます。

では、ふだんのスーツとはいっい何が違うのでしょうか。男性の場合、明らかな基準は色です。色は必ず黒、つまり「ブラック」となります。ダークブルーやダークグレーではありません。漆黒の黒です。

ヨーロッパなどでパーティなどに(ホームパーティではありませんよ)招待される予定がある方は、渡航前にしっかりチェックしておくと良いでしょう。ヨーロッパでは「出席はブラック・イで」という注意書きがされているケースも見受けられます。ブラック・イに合うスーツと言えば、フォーマルなブラックのスーツです。逆にフォルムが多少カジュアルでも、ブラック・イとブラック・スーツにホワイトのシャツであれば、フォーマルと見なされます。

映画『メイ・イン・ブラック』シリーズをご存知の方も多いと思われますが、あの出で立ちは正装。「メン・イン・ブラック」は正装の男性を指すわけです。

 2. ビジネススーツとフォーマルスーツの違い

男性の場合、フォーマルはブラックと決まっています。結婚式などでは近年、新郎がホワイトのキシードや柄のキシードなどの着用が流行っているようですし、正装が必要な式典にちょっとしおしゃれなデザインを着こなす奇抜な主賓がいることも目にしますが、あくまでブラックです。和装で言えば、紋付袴は黒であるように、やはり正装はブラックです。

このブラックも、まさに漆黒と表現してよく、時として光沢を持つ上質な仕立てであること見受けられます。ビジネススーツとの違いは明らかで、リクルートスーツなどの専門店で少々黒系のスーツなどを眺め、その生地を実際に「フォーマル」として売られているスーツと比べてみれば一目瞭然です。

生地にも差があります。日常使いが目的のビジネススーツは素材もカジュアルで、ポリエステル系の素材が使用されることさえありますので、質感が異なります。ま「仕立て」に関しても、比較的大量に作られるスーツと、ともすればハンドメイドとなっているフォーマルでは、その仕上がりにもおのずと差が出ます。

、正対するとフォーマルスーツの襟は「ピークドラペル」となっているのに対し、ビジネススーツは「ノッチドラペル」となっています。ジャケットを正面から見ると、そんな違いで明らかになります。

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