HSPは「逃げ」ではなく現実。生きづらさを抱える繊細な人々の特徴とは

 

どういう人がHSPなのか?についてはHSP診断テストがあるので、そちらを参考にしてほしいと思いますが(「HSP診断テスト https://hsptest.jp/」)、多くの人が知る事になったHSP。その一端を担ったのが(ロンドンブーツ1号2号)の田村淳さんが、テレビで「僕はHSPなんです。HSPって…」とお話しになったことにあるようです。

ロンドンブーツ…っていうと、眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれません。というのもロンドンブーツの番組は、かなり突飛な内容でした。例えば、既婚者の芸人さんにドッキリと称して、ハニートラップを掛ける。仕掛け人の女性は、淳さんから指示が伝わるようになっていて、その芸人さんが落ちそうな口説き文句やしぐさで挑発します。

それを別室のモニター席で、奥様に見させ、芸人さんがデレデレしている様子と奥様の怒りの表情を交互に放送する。そしていよいよ芸人さんが落ちそうになった時に、現場に奥様を登場させ「あんた何やってんのよ!」と修羅場を意図的に作ってテレビで放映する…。

他にもいろいろありましたが「そこまでやる?」と言いたくなるものが多かったです。ただ、淳さんのアイデアや、言葉選びのセンスはとても秀逸で、よくこんなことを考え付くな、と思う事は数多くありました。

又、吉本の闇営業問題が起きた時、様々な先輩芸人さん、相方さん達が動いてはくれましたが、淳さんの行動はちょっと他の人とは違っていました。

(問題を起こした)相方の亮さんの為に、会社を設立して(社員は亮さん一人ですが)謹慎をさせながらも番組には同行させて、ちょっとだけ画面に写らせ、とても遠慮がちに、でも今でも毎日反省をしている…と見せている辺り、テレビを見ている視聴者の印象を考えながらとても細やかな配慮をしているんだな…と感じていました(もちろん亮さんの給与面も考えての会社化だったと思います)。

そのぐらい各方面に気を使い、できる最善の方法を取られたのですね。

その淳さんが、先の「繊細さんの本」を書いた武田友紀さんと対談して「淳さん、あなたもHSPのお一人ですよ」と言われたことで、「今までの疑問やわだかまりがスッと溶けた」という事をテレビでお話になったんです。

例えば、淳さんは先のロンドンブーツの番組内で、女性タレントさんの家に泊まる…のような企画があった時、「お風呂場のシャンプーの底のヌルヌルがめっちゃ気になる」と言えば、「出たよ、淳、全く潔癖なんだから、神経質!」と他の芸人さんに笑われる事もあったようです。

「でも汚れるのも平気。細かいことは気になるけと、潔癖症ではないんだよな~」「俺の事、理解してもらえないんだよな~」「俺って変なのかな~?」と今までもずっと考えていた、と。

淳さんは他にも「光に弱い(だから色付きのサングラスをしている)」「飛行機の乗客が一緒におりるのがいやだ」など気になることが結構あって、他にも、番組をつくる中で、スタッフや演者さん、1人1人の表情や声の温度がすごく気になっていたけれど…自分がHSPだと知ってから、周りと意見が合わない時は、HSPのせいにしたり、「人はみんな違うんだから、俺の気持ちをわからない人もいるよね」とすごく楽になれた…と言われていました。

print
いま読まれてます

  • HSPは「逃げ」ではなく現実。生きづらさを抱える繊細な人々の特徴とは
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け