HSPは「逃げ」ではなく現実。生きづらさを抱える繊細な人々の特徴とは

 

先の「繊細さんの本」では、HSPについて詳しく説明をされているわけでも、HSPって大変だよね、と言っているのでもなく、今までHSPだった沢山の人に、カウンセリングをしたけど…こんな風にしてみたら、すごく楽になったみたいよ♪という、そんな対処法をまとめた文面になっています(著者の武田さんもHSPだそうです)。

5人に1人はいるといわれるHSP(繊細さん)ですが、もしかしたらあなたもそうかもしれません。だとすると、子育てをするうえで、ちょっと注意が必要かもしれないな~と思っています。

HSPについて、こうやっていろいろ資料を集めたり、本を読んだりしてみて、ふと思ったのが、私の父についてでした。私の父は、教師をやりながら書家でもあって、沢山のお弟子さんがおられました。それそれは細かい人で、私たちは毎日、小言の嵐でした。機嫌が悪くなると1週間も口を聞かない。不機嫌にさせるのが怖くて、いつも腫物に触るようでした。

「芸術家ってこうなんだろうな~」と、私も小さいころからピリピリした雰囲気を感じていましたが、HSPについて学んでいくと「もしかしたら父もHSP(繊細さん)だったのでは?」と思うようになったのです。

父はとても細かくてきつい物言いが多い人でしたが、決して強い人ではなく、今思うとまさに「繊細」。傷つきやすく壊れやすかったのに、それを家族には見せない(人にはわからない)ようにしていました。

でも実際は、学校では保護者とのトラブルがあっても相談できない。機械物に弱いが人に「教えて」と言えない。自分より若い先生が上司になったりしてさらにエスカレートし(これらは後に母から聞きました)…。ですから学校の先生も定年までは勤め上げず53歳で退職をしています。

母はどちらかと言えば、ずぼら。大雑把。私もどちらかと言えば母に近くて、父はそんな私たちのやっていることが「適当」だったり「雑」に見えていて、「なんでこいつらはこんな事もわからないんだ!」と思っていたのかもしれません。

でも…もし親がHSP(繊細さん)だったら、こういうことって数多くあるのだろうな…と感じたのです。親がとても細かいことに気づく人ですと、どうしても子供にもそれを要求して小言を言ってしまうでしょうし、思わず怒鳴ってしまう事。ピリピリした雰囲気を発し続けたり…が起きやすくなるだろうと思えるからです。

又、もしそんな状態で家の仲がギスギスしていたら「もしかして私って繊細さんかも?」と調べてみてもいいかもしれないなと思うのですね。

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