プロが教える「伝わるキャッチコピーの文字数」と接客への活かし方

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一般的な生活を営んでいる限り、毎日かならずどこかで触れていると言っても過言ではない「キャッチコピー」。そんなキャッチコピーを、自分のビジネスにも取り入れてみるのはいかがでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、接客で自然に使えるようなキャッチコピーの作り方のコツをレクチャーしています。

キャッチコピーの文字数

コンビニやスーパーなどに並んでいる商品を見た時に、つい目に入ってくるものと言えば、キャッチコピーです。

何か手元にあれば見て欲しいのですが、多くの食品系商品パッケージには、その商品を簡潔に説明してくれていて、なおかつ魅力的に感じるようにするためのキャッチコピーが書かれています。食品に限らず、家電などであれば、カタログにキャッチコピーがあったり、洋服でも、雑誌にキャッチコピーが載っているということもありますよね。

こうしたキャッチコピーって、何となく見てしまうものですが、その文字数に着目してみると面白いのです。多くの商品において、キャッチコピーの文字数というのは大体15文字前後になっています。

諸説ありますが、キャッチコピーというのは、相手に伝わるように、かつ覚えやすくという理由のためにあまりに多くの文字数は良くないと言われます。それがおおよそ25文字以内くらいらしいのですが、店頭に並んでいる商品を見ると、結構15文字以内くらいになっていることが多いんですね。

短ければ10文字前後。長ければ20文字前後のイメージです。

たったこれだけの文章で、買い手の興味を引きつけ手に取らせるわけですから、すごいことだと思います(ぜひ身近な商品のキャッチコピーの文字数を数えてみてください)。

接客において、商品の魅力を一言で伝えるとしたらどう言うか。これは販売員にとっては、割と大事なスキルであると言えます。お客様にその商品の魅力をパッと言えるのと、だらだらと説明し続けないといけないのとでは接客の導入率も変わってきますし、接客時間や買ってもらえる可能性も変わります。

どちらが絶対に良いとは言い切れませんが、少なくとも短い言葉でサクッと魅力を伝える技術は持っていたいものです。ですから、自店の、特に人気の高い商品についてこうした文字数の中で考えてみるというのもなかなか面白いトレーニングになります。

例えば、炊飯器という商品があります。炊飯器のキャッチコピーを見てみると、

「お米のおいしさひきだす」(11文字)
「ご飯の時間がもっと楽しく」(12文字)
「全国の米どころが『うまい』と認めた」(15文字)
「粒立つ、炭炊きごはん ごはんは、ここまでおいしくなる」(23文字)
「おひつの佇まいにこだわった、炊飯器、誕生。」(18文字)

などのキャッチコピーがあります(句読点は除外)。

短い文字数ですが、どれもお米が美味しくなりそうな期待が膨らみますよね。自店の商品でもこうしたキャッチコピーを考えてみるのです。

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