陸上の女子選手を狙う男たち
そんな女子選手たちをファインダー越しに狙う男性がいるのも事実だ。カメラを片手に競技場に現れ、目の前で躍動する女子アスリートたちの写真を撮り、夜な夜な画像を収集する男たち。
SNSでは女子陸上選手の画像ばかりを集めたアカウントが多数存在。自らコレクションした画像を公開し、淫らな文章をつけて拡散する。選手の顔が映っていることなどお構いなしだ。
中には、女子選手が集合で写っている写真やグループショットなどの写真に番号を振り、「誰が一番かわいいか」と品評会をしている男たちもいるという。
陸女で検索したらこういう、女子陸上選手を性的に見たアカウントやツイートが沢山ヒットする。早く取り締まられてほしい。
JOC、性的画像の対策へ 被害拡大、女子選手が声上げhttps://t.co/KQDH6yJoeh pic.twitter.com/PnhR8nzblw
— 茄子の花 (@kiss_a_mikan) October 13, 2020
— 陸女子 (@riku_jyoshi) October 14, 2020
女子陸上競技の動画、何故かめちゃくちゃ伸びてしまうhttps://t.co/AxzHJIRzbl
— なんJアンテナ (@antennanj) October 9, 2020
被害は写真だけではない。動画でも同じようなことが被害が報告されている。
YouTubeには陸上競技の大会の動画がたくさん公開されているが、いくつかチェックしていくと、奇妙な現象が起きていることに気付く。
男子の競技を映した動画と、女子の競技を映した動画の再生数に大きな違いがあるのだ。
特に顕著なのが、高校生や大学生の大会の動画。男子が1万再生だとしたら、女子は300万回も再生されている。
桁が一桁も二桁も違うこの数字が何を表しているかは明白。純粋に女子の競技を見ている人が少ないのは言わずもがなだ。
他のスポーツ女子にも被害者が多数
陸上の世界を例に上げて見てきたが、これは他のスポーツにも同じことが言える。
特に多いのは水泳、新体操、フィギュアスケート、チアダンス、テニスなど。水泳はもちろん水着を着用しているし、他の競技もやはり体の露出が多いスポーツだ。
今回声を上げたのは陸上の現役選手たちだったが、他のスポーツのアスリートたちも同様な被害に悩まされているに違いない。
要請を受け、JOCは対策に乗り出したが、実際にどこまで有益な対策を出せるかは未知数だ。
なぜなら、カメラを構えている人間は関係者や親族なのか犯罪者なのか?また純粋に競技の様子を撮影しているのか性的目的の盗撮なのか?明確な線引きが難しいからだ。
誰がそれを判断するかなど、乗り越えなければならないハードルはさまざまあるだろう。