味も形も想像できぬ。信州名物「辰野のほたる丼」とは一体ナニモノか

 

訪れた時は丁度、繁忙の昼時、店長から直接話しは聞けなかったが、記事の中で語っているところによると、テンホウ辰野店のほたる丼は基本レシピに比較的忠実とのこと、その内容は、玉ねぎのスライスとともにオリジナルのたれを絡めて照り焼きにした鶏肉をメインに、半熟の目玉焼き、刻み海苔、レタス・キャベツ・にんじんなどをたっぷり使った野菜サラダがごはんの上に、なかなか彩り豊か…。半熟の目玉焼きがホタルの光を表している。

少し前のことだが、ネット上の日本全国ローカル丼選手権で「テンホウ辰野店のほたる丼」を紹介しているライター氏は、風味豊かなハーブ鶏+黄身がとろ~りの目玉焼き+新鮮サラダの相性バツグンのタッグ、箸を付けたとたん、終始無言で一気に完食してしまったと賞賛している。

私の感想は、同じ鶏肉を調理した丼でも、安曇野穂高の某店で食べた山賊丼より、テリ焼きの鶏肉がずっとごはんやタレ、他の具とも良くなじみ且つからみ、丼としての完成度(?)は高いと感じた。まあ、無性に何回も食べたくなる味か、駒ヶ根のソースかつ丼のようにこれから県下に広まる可能性を秘めた味か、その辺はわからないが、なかなかこってりした味でおいしく食べた後、充足感を感じる味である。なお、辰野町観光協会「認定特産品」というのがあって、ほたる丼も認定番号15として載っている。

image by: 辰野町観光サイト

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団塊の世代以上には懐かしい郷愁の食べものたちをこよなく愛おしむエッセイです。それは祭りや縁日のアセチレン灯の下で食べた綿飴・イカ焼き・ラムネ、学校給食や帰りの駄菓子屋で食べたクジ菓子などなど。

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【著者】 UNCLE TELL 【発行周期】 月刊

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