相手を喜ばす。PRのプロが教える「仕事を超えた関係」を築く方法

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10年を超えるキャリアを誇り、これまで数々の商品を大ヒットさせてきたPRプロデューサーの笹木郁乃氏。なぜ彼女にかかると魔法のようにものが売れるのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、笹木さん自らが体験から得た「PRを成功させる秘訣」を語っています。

商売繁盛の極意──PRのプロが教える

寝具の「エアウィーヴ」や鍋製品「バーミキュラ」などを大ヒットさせてきた、PRのプロ・笹木郁乃さん。平成28年に独立後も、PR塾やセミナーの主宰、中京テレビ、経済界など様々な分野のPRに携わっています。

その笹木さんに、ご自身のご体験談と共に、PRを成功させる秘訣をお話しいただきました。


──PRを成功させる上で特に大事なことは何だと思われますか

笹木 「PRは営業と違って物の売り買い、お金のやり取りがないので、紹介してくださる雑誌社やテレビ局の方に直接メリットはないんです。ですから、相手にメリットを感じてもらえる人にならないとだめだということは常に意識していて、人に会う時にも、相手の方が喜ぶ情報を持った情報屋さんでいようと、できる限り事前のリサーチをして臨んできました。

また、PRを成功させるためには、相手の方と一緒にいて楽しいと感じてもらい、“仕事を超えた関係”を築いたほうがよい気がします。お金のやり取りがない中で相手の心を動かすのは、やっぱり『笹木さんが言うなら』と思わせる人間同士の信頼関係が必要です」

──PRは人間同士の心の通った信頼関係が大事だと

笹木 「あとプレスリリースも随分工夫してきました。普通のプレスリリースは、『いついつに新商品を発売します』のようなお知らせになりがちですが、大企業と同じような内容では効果はありません。

特に知名度のない中小企業では、お手紙風の文面にしたり、主語を『私』にして、『私はこういうことを知らせたい』といった思いを伝えたり、自社の取り組みが社会にとってどのような意義、意味があるのかという社会性を入れないと注目してもらえないんです。

──まさに笹木さんが体験から得たPRの秘訣といえますね

笹木 「私の人生を振り返ってみると、転部や転職をしたり、自分の気持ちに素直に真っ直ぐ、とことん向き合ってきたことでいまがあるという気がしていますので、これからも、自分に素直に生きていくことは大事にしたいですね。

それから、従来のPRは、高いお金を出して専門会社に依頼するのが当たり前でしたが、本来PRって身近なもので、勉強すれば誰でもできることなんですね。そもそも、情熱を伝え相手の心を動かす必要があるので、自社愛がある社内でやるほうが絶対に効果が出やすいと思います」

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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