バイデン氏ペンシルベニア州制し当選確実。消えた「赤い蜃気楼」

2020.11.08
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

バイデンとトランプ、「コロナ」対策の違いが生んだ選挙結果の時差

新型コロナの対策についての考え方は、両者「正反対」だ。

トランプ氏は自身が新型コロナに感染したにも関わらず、「経済優先」を前面に押し出しており、マスクを軽視するなど新型コロナ対策に慎重さは窺えない。そして、トランプ支持者の多くも同様の考えを持っている可能性が高いと思われる。

一方のバイデン氏は、新型コロナに対して慎重な姿勢を示しており、その支持者も新型コロナの感染を警戒している層が多いようだ。そのため、バイデン氏の支持者は期日前投票、あるいは郵便投票によって、投票所での感染リスクを回避した人が多かったと思われる。

つまり、この投票行動の「差」が、そのまま開票結果の「時差」となってあらわれ、「赤い蜃気楼」を発生させたということになる。

おそらく、この「時差」についてはトランプ陣営も折り込み済みだったのだろう。だから日本時間4日の早い段階で一方的な「勝利宣言」の会見をし、郵便投票分を「無効だ」と主張して開票を妨害するために複数の訴訟を起こしたに違いない。しかし、民主主義国家アメリカが大統領の感情によって投票結果を無効化するようなことがあってはならないだろう。

いくつもの「赤い蜃気楼」が晴れて「青空」が見え始めた今、トランプ氏の訴えがどこまで認められるのかは定かではないが、そろそろ赤でもなく青でもない「白い旗」を素直に振るべき時がやってきたのではないだろうか。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Evan El-Amin / Shutterstock.com

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