現代日本で「縫い物と修理」のスキルが脚光を浴びはじめた深い理由

 

新型コロナに端を発した低消費なライフスタイルの中では上質な服を修繕して使い続けるようになるのではないかというお話でしたね。

低消費だと、モノを買う時に厳選するはずですね。そのため、おそらくそこそこ高価で上質なものが選ばれることになると思うんです。だってめったに買わないわけですから、長持ちして納得できるクオリティのものが欲しいですよね。モノが高価である分、ちょっとくらいのキズは修繕して使い続けようと考えるはずです。服の虫食い穴くらいじゃ捨てたりしないわけです。ファストファッションとは真逆の方向性ですね。

つまり、こうしたライフスタイルでは、

・モノの修理

が家事のひとつになるのではないでしょうか。

しかも、服だけでなく、

・家具
・電気製品
・バッグ
・アクセサリー

など、現在片付けられなくて困っているもの全てが対象になりうるでしょう。

片付けられなくて困っているということは、数が多すぎるということであり数が多すぎるということは、購入時にも使用時にもそれほど思い入れを持っていない可能性が高いはずです。これは服だけではなく、あらゆるモノの購入にいえることです。

こうしたモノたちが、吟味して購入されるようになれば、そのモノたちとのその後のつきあい方も変わってくるはずです。

・即処分ではなくちょっと修繕

になるでしょう。

そして、この修繕をスキルとして身に付けようとする前にやることは

・モノを大切に使うこと

です。いや、当たり前なんだけど。モノの修繕が必要にならないよう大切に使うことです。

正直言って、私自身少し反省しているんです。ぞんざいに乱暴に扱ってきたとは思いませんが、修繕という方法をまったく考慮せずにモノに向かい合ってきてしまっていたなと思います。

もっとも身近な修繕・ダーニング。手始めにセーターの虫食い穴に挑戦してみてはどうでしょうか。

image by: Shutterstock.com

真井花(まないはな)この著者の記事一覧

食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 システマティックな「ま、いっか」家事術 』

【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

print
いま読まれてます

  • 現代日本で「縫い物と修理」のスキルが脚光を浴びはじめた深い理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け