懲役で恫喝も。コロナ蔓延の責任も取らず罰則を科す菅政権の意味不明

 

しかも、その内容といえば、罰則の嵐です。

予防的措置といいながら、「要請→命令→罰金→収監」という、「おい!おまえら!言われたとおりやらんと罰金やで!それでも守らなきゃ、刑務所放り込むで!」と厳罰化すれば、「みんな協力してくれるよね?」と。

いったいいつから日本は、国家権力を強化する国に戻ってしまったのか。

政府が「できること、やるべきこと」に汗を流しているならまだしも、第3波がくることは夏には指摘されていたし、第1波のときに看護師や保健師不足など、医療が逼迫するリスクファクターは明らかになっていなした。

“その後の備え”はできていたのでしょうか?国にしかできないことを、具体的にやっていたのでしょうか?

菅首相は12月、「看護師の負担軽減に病室などの清掃は、清掃業者に協力してもらう」と明言しました。しかしながら、対応できた業者はわずか1割。たったの1割です(NHK調べ)。

そりゃ、そうです。ただの清掃じゃなく、コロナ禍での清掃です。感染対策も万全じゃなきゃ無理だし、清掃方法だってコロナ仕様にしなきゃ無理。さーさーほいさっさと受けるなど、できるわけありません。

「看護師資格を持つ大学院生を!」と看護系大学に要請を出したりしていますが、一人前の看護師になるのは経験が必要不可欠です。「資格を持つ=即戦力」ではないのです。

つまるところ、現場が見えてない。全く見えてないのです。

なんだか書いてるうちにあれやこれやと脳内サルやトラが吠えまくる展開になってしまいましたが、昨日(19日)の日経のコラムで、冷静に分析しています。

「首相!岡は岡でも」ビジョンなきリーダーとフォロワーの裏切り

リーダーの問題であって、リーダーだけの問題ではない。私たちも含めた「フォロワー」の問題でもあります。

たちどまって、よく考えてほしいし、私自身、常にそうありたいと思っています。

みなさんのご意見もお聞かせください。

image by: 首相官邸

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