いじめられたと騒ぐなと外圧をかけられる
この件においては、いじめの対応もその環境もデタラメばかりであった。
被害保護者はいじめの対応をしてくれと学校や加害保護者らと話すたびに、騒ぐなと対応されている。被害保護者によれば、
「PTA会長と学級代表の保護者に学校に呼び出されたり、LINEで『いじめられたと騒がれるのが迷惑 他の生徒の事も考えて欲しい。 不登校なんだから転校したら?』と言われ、とても辛かった」
と話してくれた。
また、加害児童らがいて教室に入れないことを被害女児が教員に訴えると、教員はこともあろうに、それは被害者のわがままにすぎないと断じて3択を迫った。ちょうど給食時間であったので
「我慢して教室に入るか」
「職員室にいくか」
「一人で別教室で給食」
結果、被害女児は一人で別教室で給食を泣きながら食べたのだ。しかし、この対応について被害保護者が説明を求めると、くだんの教員はこう説明したのだ。
「いえいえ、違いますよ。何かあってはまずいので、男性の空いている教員が一人、教室には一緒にいましたから」
もはや、言葉にもならないだろう。問題の本質に大きなズレを感じる残念な対応である。
冒頭の手紙には「先生をあまりさいしょからしんらいせず」というところがあるが、このようないじめ対応をしていれば、どこをどう信頼すればよいのかわからなくなってしまうのは当然のことであろう。
学校では誰も助けてはくれない、無視をされ、仲間外れをされ、教員すら守ってくれず、何かを言えば、自作自演、あなたは嘘つきだと言われる。
教育委員会に助けを求めても、激高され怒鳴られ、家には加害者の親が酔っ払って怒鳴り込みに来る。もう限界であったのだろう。
この件に詳しい第三者や専門家は全てにおいて「不足」があったのだと説明してくれた。不足とは、「対応の不十分」「理解不足」「知識不足」ということであった。
学校の対応や教育委員会の対応に問題があったことが重く受け止められているという印象であり、すでに起きてしまい、積み重なった収まらないいじめや差別、学校や教育委員会の誤った対応が、被害女児を追い詰めていったことは、すでに取り返しのつかない状態を招いてしまっており、取り返しのつかい状況となっている。
被害側の要望
被害保護者が要望したことの中に、「堺市市長への面談」がある。被害児童がある意味元気に過ごせるようにするにはどうすればよいか、今後のいじめの対応はどうするのか、市行政のトップが問題から逃げることなく、将来の展望をしっかり示すことが望まれるだろう。
未だに返事はないと被害保護者は言っていたが…、誰もが無責任にいじめ問題から逃げるのではなく、そこには多くの子どもたちの人生がかかっていることを理解し、責任ある立場であればあるほど、向き合ってもらいたいと思う。