「自作自演だ」いじめ被害の小4女子に校長と教頭が吐いた暴言

 

いじめの相談に行っても追い返される

当の堺市教育委員会は、被害側をモンスターペアレントであり、被害女児は発達障害で何が起きているのかも説明ができないのだと差別して考え、まともな対応をしなかった。

被害女児が小学3年生の頃、学校の対応にたまりかね、被害女児が「死」という言葉を口にしたことで、被害保護者は教育委員会にアポを取って相談に行ったことがある。

被害保護者は学校の対応があまりに酷く、子どもが「死にたい」というほど追い詰められてしまっている状況を教育委員会の指導主事に必死で訴えたのだ。

アポイントメントの時間は18時30分であったから、どんどん時間は過ぎて行ってしまい、答えのないままの状態であったそうだ。

多く教育委員会というものは、いじめの対応や相談窓口を持っているものだが、実効的な対応をする教育委員会は指で数えられる程度だ。そもそも彼らは学校運営のサポートが主務業務であって、その指導力は極めて弱いと評価せざるを得ない。

この時も話は平行線であり、いじめの対応を真摯にするという姿勢ではなかったという。21時ごろ、新たに指導主事らがやってきて、「帰れ」と強要されたことで、ひと悶着が起きた。

何とか助けてほしいと懇願する被害保護者と被害女児らに対し、指導主事らは激高し、「帰らないと警察を呼ぶぞ!」と怒鳴ったのだ。これを見た被害女児とその兄弟は、「やめて」といって大泣きした。

この件以来、被害女児は教育委員会に恐怖を感じるようになってしまったのだ。

加害児童の父親による事件

被害女児は加害者らに恐怖を感じるようになり、物理的に自ら距離を保つようになる。当然、同じ教室には入れないという事態がたびたび起きるようになるわけだ。

こうした事態を学校長は加害児童の父親に校長室で話をした。 この父親は、「じゃあ、うちの子は教室で授業を受けるな、ということか」と解釈し、激怒した。

被害女児の一家は、そんなことが起きているとは知らずに、自宅にいた。被害保護者(母)が出かけようと自転車を出そうとしたところで、「○○(被害家族の名前)」と声をかけられた。驚いて振り向くと、そこには加害児童の父親が立っていた。

家の敷地に勝手に入り込み、出てくるのを待ち伏せていたのだった。

「なんじゃこら、キチガイ女、いてまうぞ!!」

加害児童の父親はそう叫んだ。

被害女児の母は、声にならないほどの恐怖を感じながらも身の危険を強く感じ、すぐに玄関の方へ逃げて、「警察呼びますよ!」と応戦したが、加害児童の父親はろれつが回らないほど酒を飲んでおり、冷静な判断ができないと思えたため、自宅に逃げ帰り通報したのだ。

駆け付けた警察官が到着したのは通報から間もなかったが、加害児童の父親はその場から立ち去っており、帰宅していたそうだ。警察官が被害女児の母に話した内容からすると、加害児童の父親は、敷地に立ち入ったことは認めたが、暴言は否定したそうだ。ただ、ものすごく酒臭く、ろれつも回らずベロベロの泥酔状態であったそうだ。

結果この件は、脅迫罪で被害届を出すという事態になったが、この一件で、被害女児ら子どもたちも強く身の危険を感じ、この家にいればいつか殺されてしまうと思ったのだ。

この件をきっかけに、被害一家は引っ越しを決め、転校を余儀なくされたのだ。

加害児童の父親はいじめについての話し合いに行ったということなのだが、そもそも酒を飲んで呼び鈴も鳴らさずに、アポイントメントも取らず、突如として訪問し、出てきたところで声をかけるなどあり得るであろうか。

また、いじめのようなセンシティブな話をするのに、酒を飲んでいくというのは、問題の予見的見地からも常軌を逸しているとしか言いようはないであろう。

また、この加害児童の父親は、いじめ問題当時も「謝ってやるから、訪問してこい」という対応をしており、極めて非常識な対応をしているのである。

編註:今日の人権意識に照らして不適切と思われる表現がありますが、取り扱っているテーマや文脈から差別意図はないものと判断し原文を尊重しました)

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