(1)まずクラブハウスとは?
サンフランシスコを拠点に2人の起業家が2020年4月に立ち上げた音声SNSアプリ。現在はアイフォン(iOS)でしか利用できない。
最初はベータ版としてリリースし、また招待制だったこともあり、ベイエリアを中心としたテック系界隈やスタートアップ界隈、ベンチャーキャピタル界隈から広まっていった。
基本の招待数はたったの2人(利用状況で枠増加もあるそうだ)。招待枠が無い場合は、アプリから直接申し込むとウェイトリストに入り、どこかのタイミングで入れたりもする。
実際、使っているときにウェイトリストにいる◯◯さんを入れますか?という依頼がきた。すでに招待枠が無くてもできるということで、入れるを許可したので、その人のことは存じ上げないけども、
Nominated by Liberty りばてぃ
となっている。
そうそう、りばてぃでお仕事もさせてもらっているので、基本は実名登録だけど、Liberty りばてぃになっているので、始められた人はぜひ検索してみてほしい。
ちなみに、クラブハウスの親会社はAlpha Exploration Co.。
創業者兼CEOがポール・デイビソン(Paul Davison)で、共同創業者がローハン・セス(Rohan Seth)。
スタンフォード大学出身で、それぞれ元グーグル、かつスタートアップ立ち上げ売却の経験を持つ人物。
ご参考:
・Silicon Valley is enamored with a new app. But you’re probably not allowed in, for now.
招待制ということで2020年5月ごろは1500人ほどしか参加しておらず、1日の平均アクティブユーザーは18%ほどの270人程度だった。
現在はもっと増えているだろうし、日本人が主催するルームはこの週末、閲覧者が数千人規模のものが乱立していたので、それだけでも、1万人以上はアクティブユーザーとしていることがわかるが、日本に参入する前の2020年12月時点で60万人いて、2021年1月には200万人超と伝えられている。
ご参考:
・How Many Users Does Clubhouse Have? 40+ Clubhouse Stats
(2)使い方
使い方は、ルーム(Room)というものを作ってはじめる。もしくはすでに作られているルームに入って聴講するという流れだ。
ルームを作る場合は、いわゆる司会者的な存在のモデレーターになり、同時に話し手となり他の話し手の入出を管理する。
話す人としてのみ参加する場合はスピーカーとなる。
モデレーターはスピーカーをいつでもモデレーターにできるので常に一人でそのルームの運営をしなくて良いので負担が少なくなる。
会話を聞くだけの場合はリスナーとなるが、手を上げる(Raise your hand)をすると、モデレーターが許可すれば質問や発言ができるようになっている。
雑談から専門のお話など様々なテーマのルームがあるので、自由に入って聞くことができる。
(3)リリース直後の反応
2020年5月の記事でリリース直後の利用者の反応や投資状況についてNBCニュースが詳しく伝えている。
例えば、Zoomなどと違って映像を出さずに音声だけを聞くことができるので、コロナ禍のリモートワークで子育てしながら自分の興味関心のある分野の話を聞ける点が好評だったなども感想が伝えられている。
仮にモデレーターやスピーカーになったとしても、音声をミュート(消音)できる機能があるので、音を入れたくないときは気軽に音を消せるようになっている。
ところで、2020年といえば、コロナ禍でリモート・ワークが中心となり、対面で行っていた打ち合わせや会議もすべて電話会議、もしくはZoomを使った映像会議にシフトした。
会議だけではない。Zoom飲み会といった言葉が出たようにZoomを使って家飲みするのも話題になった。でも、いずれもたいがいの場合、顔を一瞬でも出さないといけないことが多く、参加するには身だしなみを、ある程度整える必要があった。こだわる人はライティングも用意しただろう。
一方、クラブハウスは完全に音声のみ。身だしなみを整える必要はないし、Zoomよりも気軽に使うことができるのも人気の理由の1つである。
より快適に使うためワイヤレスイヤフォンだとなお良いという程度なので、始め方のハードルも低い。招待制という時点で敷居は高いけども一旦入ってしまえば、手軽さ、気軽さに驚く人は多いと思う。
それにもし、リスナーで聞くことに徹する場合は、イヤフォンすら準備す必要はない。ラジオアプリを聴くように聴けば良いのだ。