人気ブロガーが話題の音声SNS「Clubhouse」の魅力を徹底解説

 

(4)突如、日本で話題に!

そんな手軽さがウケ、アメリカではじわじわと広まっていった。クラブハウスを昨年秋ごろから使っていた人によると、ビジネス系のフェイスブックのグループで非常に価値のあるものとして注目され、誰もが招待してもらうため声をかけ合うという状況だったそうだ。

そんなクラブハウスが、先週あたりから日本でもリリースし、あっという間にテック系、VC系、ビジネス系、著名人などから広まり、メディアでも話題に上がった。

招待された人たちの多くがこの週末はほぼ1日中クラブハウスに入り浸っていたのではないかと思う。

しかも、アメリカ、つまり英語のルームでは、特定の話題を熱心に語り合うのが多い印象だ。

ヘルスケア業界の人が集まって真剣にヘルスケア業界について語り合ったり、ライフコーチの専門家が多数モデレーターとして参加するルームは、最初からリスナーの質問を募集。

手をあげて、指名されたら質問をする。回答できる人が答えるのだけど、たいがい、そういう人気ルームはTVのパーソナリティでしたとか、数多くのフォロワーを持つインフルエンサーである場合が多いので、1つのラジオ番組に大御所や有名人が集結しているような豪華番組のような感じなのだ。

一方、日本のルームは専門家が話すルームもあるものの、始まったばかりで手探り状態だからか、比較的雑談が多め。

ダラダラと会話するので、聞く側も退出するタイミングを計りかねるというのもあるし、裏ルーム(同時開催中の別のルーム)で著名人が話し始めると、リスナーがそっちへ大移動するというのもあったりする。

いずれにしても数多くのルームが乱立しているので、退出しても、別のルームで興味深い話をしていれば、また入って聞くことができるのだ。人によっては、部屋から部屋に移動するを繰り返してエンドレスになった人もいるだろう。

しかも、世の中には夜型と昼型の人がいる。夜中でも元気に会話できる人もいれば、昼間に活動的になる人もいる。

夜型のルームを聞いていたら、朝になり、朝活の人たちのルームが始まるといった具合なのである。

アメリカにいると、時差があるため余計に止めるタイミングがわからなくなりがち。

朝起きると日本側が夕方なので雑談ルームが大盛況。聞いてると、日本が夜中になり、夜のグダグダトークに変わっていく。

こっちは日中なので一番エネルギーがあって元気なので夜モードの会話は正直気分的に聞けなくなってくる。だから退出すると、今度はアメリカ側のルームが活発化していて、すごく人が集まっていたりするのだ。

そしてそれらを聞いていると、今度は、日本が朝になり朝活ルームが活発化。エンドレス状態・・・。

もちろん24時間ずっと聞き続けないし、いくら音声のみでラジオのように聞けるとはいっても、プロの噺家ならまだしも、素人の話をずーっと聞くことはできない。

まず耳が疲れるし、他にやることもある。だから適度にアプリを止める。

だけど、ふと、時間が開いたときにクラブハウスを覗くと、何かしら興味深いルームが活発化しているので、じゃあ、聞いてみようかなってなってしまうのだ。

なので、実は、ここ数日間のYouTube視聴が激減した。余暇は増えはしないのだから別のものに時間を充てたら何かの時間が減るのは当然だ。

しかもここ最近好んでみていたYouTubeはラジオのように聞けるコンテンツが多めだったのもより影響していると思う。

料理や掃除するときに動画を見なくても視聴できるニュース系や専門家の解説動画を好んで、映像をあまり見ずに『耳』で聞いていたので、クラブハウスのニーズにもすっぽり当てはまったのである。

むしろ、YouTubeは永遠に聞き続けられるほど長い動画は少ない。作るのが大変だからだ。

せいぜいあっても観光か、環境音動画など。それも良いけども、情報が欲しいときもある。

だから視聴するものがないときは、音楽系ラジオを聞いたりしていた。

そんなときにクラブハウスに出会ったのでここ数日は料理と掃除中に聴いていたのである。こんな具合に「ながら」で聞いている人は多いだろう。

今後、クラブハウスがどう発展していくかはわからないけども、少なくても英語版のルームは十分充実しているので、しばらく安定したコンテンツが提供できる状態となっている。

ただし、勉強になるかと言われると、それは疑問だけども(というのもデータとか具体的な数字はあまり出ることがなく、経験談やナレッジの範囲の話が多めだから)、コロナ禍で実際に会うことができない寂しさを少し埋めてくれるツールとしては非常に有効だと思う。

そして、これが重要なのだけど、ルームでの会話は記録されないため、巻き戻しもできないし、ルーム終了時点でルームの記録すら残らない。

つまり、ここだけの話がしやすいし、聞き手も手軽ということは話し手も手軽に話せるのだ。残らないのであれば、細かいところに気を使わなくて良いし、今すぐ誰かに誘われてスピーカーになっても気負いなく参加できるので、自然に参加増に繋がっているのかもしれない。

ただし、記録には残らないけどもルールはけっこう厳しい。

まず、ルームでの会話内容を話し手の許可なく録音したり公開したり誰かにシェアしてはダメ。違反した場合は利用拒否(垢バン)されるかもしれない。

ルームで得た話をゴシップのようにどこかで公表してはいけないのだ。

言い換えれば、気になる人の話を逃したくなければクラブハウスを常にチェックする必要があるので、ネット依存症気味の人は利用を気をつけた方がいいかもしれない。

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