妻の年収が夫の年収より高い場合、夫がスネやすいというお話でしたね。
競争原理で生きてきた男性が、その優位性の根源である収入で女性に負けてしまうとプライドが傷ついちゃうんですね。ここで
- 女性があんまり稼がないようにしよう!
だなんて結論は
- ゴミ箱行き(*゚∀゚*)
です。というより、現実はまさにコレをやってきたんですよ。会社も社会的な制度も、女性自身も、そうしてきたんです。これ、もう、今さらどこがダメなのか言うまでもないですよね。
- 他人のプライドを保つために
- 自分の才能や能力を狭めている
からです。もっと端的に言えば
- 他人のために自分の人生を捧げてしまっている
からです。これは男女だろうと親子だろうと上司と部下だろうと絶対マズい。
思うんですが、これって
- 年収の多寡でだけ考えているから
なんじゃないでしょうか。競うところがソコだけだとするとお互い張り合う気分になっちゃうんだと思うんですよ。
それ以外の評価軸、たとえば
- 副業の成功度
- 趣味の充実度
- 人間ドックの結果
- 運動やストレッチを継続した日数
- 人付き合いの広さ
- いいね!の数
- 年間読書数
- 勉強に費やした時間数
- ゲットしている資格数
ま、なんでもいいんですが、こういうものにも目をむけるとちょっとは違うと思うんです。
- 数学はできないけど
- 足の速い子がヒーローになるみたい
なもんです。数学ができないからってスネなくても、足が速ければいいじゃないかってことですよ。いや、自分は数学で勝ちたいんだと思うんなら、そりゃソコで競争するしかありませんね。その競争で負けそうだから、ソコで比べるのは止めようねってところが前提ですからねって、前提を忘れっぽそうな人のために書いときます。
結局のところ、この話は
- 単一の評価軸(年収)での競争原理
- 妻に負けたくない夫のプライド
という構造が問題なんでしょう。2個目が修正できないなら1個目の「単一の」が「複数・多数」になれば、年収という評価軸にかかる重大さが緩和されますから。
このためには、他の評価軸に費やすための
時間的余裕が必須
ですね。おカネは大して問題になりません。安く出来ることってたくさんありますから。でも、時間は有限で、しかも長時間労働が常態化している日本では、コレが大変です。
ですが、長期的に考えて、コレは実に
- 取り組むのに値するテーマ
だと思います。時間的余裕がない場合には、育児や家事に費やす時間もまた少ないはずであり、単一の評価軸(年収)にかかる重大さは増すばかりです。すなわち、夫婦間のストレスは
- 常に一触即発状態
なんです。小手先の時短家事のスキルなんかより、時間的余裕を生み出すためにホワイト企業に転職することを考える方が遥かに大切に思いますね。
だんだん上がる妻の年収。男性諸氏にはメンタルを鍛えつつ、夫婦で時間的余裕を生み出して別の評価軸を作りたいですね。
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